本日の1本 バーバレラ

バーバレラ [DVD]

バーバレラ [DVD]

 女宇宙飛行士のバーバレラ(ジェーン・フォンダ)は、宇宙破壊光線を完成したマッド・サイエンティスト、デュラン・デュランを探し出すよう大統領から指令を受ける。とある惑星に不時着した彼女は、子供たちに拘束され拷問を、、、というストーリーです。
 
 「バーバレラ」の目玉といえば、やはり冒頭の「無重力ストリップ」でしょう。
 
 僕がこの作品を観たのはもう20年以上も前になりますが、最も記憶に残ってるのは実はその全裸シーンではなく、子供に捕えられて気味の悪い人形たちにいたぶられる場面なのでありました。
 
 子供たちに視姦されながら人形に、、、。いきなりの倒錯な展開が素敵すぎるんじゃないかと。
 
 しかし、簡単に子供に捕まるバーバレラ、大統領の任を受けて悪党を捜すにはあまりに弱すぎる。
 彼女は行く先々で拘束され、拷問を受けるのです。そう、拷問を受けて喘ぐジェーン・フォンダの姿こそがこの作品の肝なのであります。
 鳥小屋に閉じ込められて小鳥の群れに襲われたりするのもいいなぁ。
 
 
 デュラン・デュランによって、快楽で死に至らしめるエロピアノ装置で拷問されたときは、彼女の淫乱さに機械がオーバーヒートしてしまう。デュラン・デュランの「恥しらずめ!」てひと言もナイスであります。
 
 
 さて、ジェーン・フォンダを蠱惑的に魅せることに主眼を置きながらも、あくまでもSF映画として成立させようとして、ゴテゴテと珍奇な機械類が並んでいたり、やたらとグネグネしたエフェクト効果を映像に施したり。
 その結果的としていかにも60年代的にサイケな世界観が表出されており、優れて狂気に満ちた作品として仕上がってしまったのでありましょう。