本日の1枚 John Villemonte

 John Villemonte / This (CD)

ディス

ディス

 
 ウィスコン州マディソンのSSW。1979年リリースのセカンド・アルバム。VIVIDからの紙ジャケ再発です。
 シンプルさが魅力のファーストに比べ、こちらは外部からもミュージシャンを迎えて、より洗練された音作りになっています。
 全9曲のうち、5曲はファーストからの再録。再録曲もそんなに手を加えずに、そっと華が添えられているよう。ただ、前述のとおりアレンジの洗練さが抜群に増していて、全体的にメロウな味わいが深い。
 
 この再発盤の帯には「80'sネオアコ・ファンをも虜にする名作」と書かれてるんですけど、確かにメランコリックなギターの音色やちょいと儚げなポップさとかは、ネオアコ的な要素も強いです。
 
 まずはオープニングの『My Lady』。軽やかにボッサなリズムも心地良い、ライト・メロウな逸品。
 ネオアコっぽさでいえば『Daylight Savings』。ギターのかき鳴らし方なんかもそれっぽいんだけど、特にサビ部分のメロディ運びやベースのうねり方なんかが素敵で、これが一番のお気に入りかな。
 女性ヴォーカルをフィーチャーした爽やかなフォーキー・ポップ『Together』も、キラメキ感は80'sギター・ポップ的ではあります。
 
 再録曲では、シンプルさを活かし続けた『People Like You』、口笛と弾むリズムで生まれ変わった『Emerald Isle』、幻想的な色彩を帯びた『I Am The Moonlight』、グルーヴィなベースが素敵なスパイスとなった『Come Back To Me』と、結構どれも好いのでした。