本日読んだ2冊
「死体に目が眩んで」
- 作者: 釣崎清隆
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/10/12
- メディア: 文庫
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タイ、コロンビア、ロシア、メキシコで、現地のジャーナリストなどとともに、死体を求めて殺人・事故現場に駆けつける。
クールな視点で書かれる残酷描写と現地人の死体への感性は、我が邦の常識に疑念を抱かせるものであり、それを実感させる文体はなかなかに絶妙であります。
「はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか」
- 作者: 篠田節子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/07/07
- メディア: 単行本
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SF的であるが、時事ネタから想定外の文明批判にもっていく。といっても割りと軽いタッチで、ユーモラスに現代人の悲哀を描くため、ゾゾッとするようでほのぼのとした読後感もあり。
何気に家族やムラ社会の本質を問う「エデン」が秀逸。