本日の1枚 The High Llamas

 新幹線の中で聴いてたのがショック太郎さんのカレンダー・セレクト。いつか使おうと思ってたハイ・ラマズの『Cookie Bay』が収録されてて驚き。この曲、ハイ・ラマズでは一番好きなんですよ。

Snowbug

Snowbug

 音響系のポップな人たちを「ブライアン・ウィルソン・チルドレン」と称することには大きな抵抗があります。ただ、ハイ・ラマズに関しては賛成。音がどうとかよりも、ポップ・ミュージックの捉え方そのものがブライアン的。
 この『Snowbug』は4枚目のアルバムで、柔らかな日差しを浴びながら波間を漂うような暖かい浮遊感が最高に心地良い。
 ゲストにステレオラブレティシアとメアリー・ハンセン、エンジニアとしてジム・オルーク、ミックスはトータスのジョン・マッケンタイアと、その筋の豪華な顔ぶれに囲まれてますね。
 そのせいか3枚目までの作品と比べると、とてもリラックスした雰囲気が伝わってきます。これ以上ないようなフワフワとリラクシンなサウンド。もちろんながら、単なる癒し系では済ませられない、ポップ職人たちのコダワリも随所に感じられますよ。
 お気に入りの曲は前述の『Cookie Bay』。ステレオラブの2人の女性がヴォーカルを担当していて、特にレティシアの物憂げで優しい歌声と緩やかな音との相性が最高です。「パパパー」てコーラスのとこにはもう蕩けそう。夏向けな曲だと思ってたけど、新幹線の窓から雪景色を見ながら聴いても、妙にしっくりきたから不思議。