本日の1本 新・少林寺三十六房

 こういうジャケに弱いんですよ。

新・少林寺三十六房 [DVD]

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 クンフーの実力はあるがトラブルばかり起こしているフォン。時代は清朝漢民族である彼は満州人による支配が気に入らないのだ。ついに清朝の役人といざこざを起こし、危険から逃れるために兄弟と共に少林寺に身を隠す。少林寺の厳しい修行も平気でこなしていくフォンだが、ある日ついに華やかな街の生活が恋しくなり寺を抜け出して、、、て、ストーリーです。
 名作『少林寺三十六房』の第3弾。今回の主役はリュー・チャーフィー演じる三徳和尚ではありませんが、もちろん三徳和尚も出演しています。
 とにかくストーリー展開がアホらしくて素晴らしい。問題児の息子、手を焼く母親、お灸をすえる坊主。その3人を主軸に話が進んでいくのですが、清朝への怒りをあらわにしていた主人公が清朝の武官に褒められて子分のようになったりとか、全く前後を考えていない思いつきの流れが凄い。
 清朝の役人に息子の犯した罪の責任を取るよう迫られた母親(この人もクンフーの達人)が、「私の股を割ったら何でも言うことをきく」て意味不明の切り返しをするとこなんか、なんだかよくわからないけどカッコ良いぞ。
 ストーリーは激ショボだけど、クンフー・アクションは流石に素晴らしい。特に集団対集団で入り乱れての闘いの動きは感心します。
 ただ、少林寺での修行シーンがイマイチ少ないのは残念です。やっぱ三十六房は、ヘンテコな仕掛けの部屋での修行が肝なんだから。
 観ていて特に気になったのは、満州人に対する激烈な偏見ですね。ズル賢くて、背が低くて、て感じでボロクソの扱いです。今では同じ中国人なんですから。