本日のひとりごと

kobbanova2005-03-13

 コンタクトレンズを落として失くしたバカ嫁が雪のなかを外出、またキルフェボンのタルトを買ってきました。今日は混み混みで、中で食うには1時間待ちくらいだったそうです。
 今日僕が食べたのはイチゴのタルト。カスタードクリームを敷き詰めた上に、これでもかとイチゴを乗せていて、すっきりした甘さがとても美味でした。
 さて、僕はと言えば寒いので今日はどこにも出かけず、家でHDDレコーダーに溜まってる古き良き特撮もの日本映画をドドッと観続けてました。
 この類の映画を観ていて思い出すのは、幼い頃、小学校2年生まで住んでいた家の屋根裏部屋です。
 当時、僕の家には8ミリフィルムの映写機がありました。元々は父親がポルノ映画を鑑賞するために購入した機材なんですが、いつの間にやら僕が怪獣映画を楽しむためのものへと役割が大きく変化しちゃってました。
 で、屋根裏部屋に小さなスクリーンを張った、マイ映写室を作ってもらったんです。暗い屋根裏部屋に居るだけでもドキドキするんだから、そこで観る映画の味わいは格別なものがありました。なんとなく淫靡な雰囲気もあり、街中の映画館よりもずっと素敵に思えたんですね。
 はしご型の階段を上った先にある家の中の異空間。そこでゴジラたちを壁に出現させる映写機は、まさに魔法の箱でした。
 引越しの際に、無残にも映写機は母親に捨てられてしまいました。新しい家には屋根裏部屋も無く、何より大事なものを奪われたような気がしました。
 数年後には、ビデオデッキが一般家庭に普及し、ウチでもまた家で映画を観ることができるようになりました。けれど、部屋でビデオを再生することは、日常の一部でしかありません。ビデオデッキはただの機械で、魔法の箱ではありません。
 大人になった所為かもしれませんが、非日常を感じてワクワクできる空間がほとんど無くなってしまったことは悲しいですね。子供の頃の「探検」は、今では「観光」でしかないし。
 目を閉じれば異空間へ誘ってくれる、僕が音楽を聴くことが好きな理由はそこにあるのかな、とか思ったりしています。