本日の1枚 Remembrance Days of 80's

kobbanova2005-06-09

 先月はセレクト合戦にかまけて忘れていましたが、5月18日はイアン・カーティスの命日です。高校のクラスの同級生に激烈なニュー・オーダーのファンがいて、毎年この日になるとワーワー言ってたことを思い出します。
 
 Joy Division / Love Will Tear Us Apart (12")
 僕が10代の頃に最も好きだったバンドがニュー・オーダー。『Perfect Kiss』あたりから聴き始めて、遡っていった結果、当然の帰結としてジョイ・ディヴィジョンに辿り着きました。
 イアン・カーティスの喉から漏れ聞こえる絶望的な呪詛と、病的に反復されるマイナー・コードのフレーズ。
 その陰鬱な音楽は、意外にも強烈な美しさを放っています。漆黒の輝きを。
 このシングルはイアンの死のちょっと前、1980年の4月にリリースされた盤。
 タイトル曲は、単調に繰り返されるリズムとベース、イアンの憂鬱な歌声が耳を離れない名曲。陰鬱な美しさでは、ジョイ・ディヴィジョンの楽曲のなかでも最高の作品だと思います。
 内省的な雰囲気にも関わらず曲自体は結構ダンサブルで、この路線がそのままニュー・オーダーへと受け継がれていくことになります。
 ちなみに、イアン・カーティスの墓石には、このタイトルが刻まれているそうです。