本日の1枚 from Cover to Cover

 先日、友人の結婚式後に、酔っ払った先輩がロバータ・フラックダニー・ハサウェイの『Where Is The Love』を歌っていたんですが、なんだかその後もずっとこの曲が頭に浮かんじゃうんですよ。
 といっても、オリジナルじゃなくてセルメン版のほうなんですけどね。
 
 Sergio Mendes & Brasil '77 / Love Music (CD)

ラヴ・ミュージック

ラヴ・ミュージック

 その長い在籍時には『マシュ・ケ・ナダ』などの代表作をリリースしていたA&Mを離れ、BELLレーベルに移籍しての第1弾。
 1973年のリリース。
 プロデューサーにボーンズ・ハウを迎え、柔らかながら重厚さも感じるソフト・ロッキンなアレンジが心地良い。
 楽曲も明るいものが多く、ちょっぴりの甘さとハッピーさがラヴ度全開で魅了されます。
 新しい女性ヴォーカル、ボニー・ボーデンの歌声はとてもラヴリーで、このアルバムのラブラブな雰囲気にピッタリと合っています。
 まず1曲目ロバータ・フラックダニー・ハサウェイ『恋人は何処に(Where Is The Love)』のカヴァーですっかり参りました。
 「ラララ〜」で始めるソフトなボサで、軽いリズムにストリングスなどのフワフワしたアレンジも気持ち良すぎ。ラヴな多幸感も素敵です。
 そして同じくロバータ・フラック『やさしく歌って(Killing Me Softly With His Song)』のカヴァーもいい感じ。
 静かに進むボサなリズムに、朝の光がきらめくような微妙なサイケ感。こっちのほうがネスカフェが似合いそうだ。
 タイトル曲『Love Music』はラテン的な情熱を秘めた愛の賛歌。1歩間違えば演歌的な世界観を、軽いラテン・リズムで上手く処理しています。
 他にもデニス・ランバート&ブライアン・ポッターの『Put A Little Love Away』やカーペンターズ『愛は夢の中に』など、当時のヒット曲カヴァーを盛り込んでいて、ラヴラヴな空間を演出するBGMとして最高なアルバムなのです。