本日の1枚 Lolita A Go-Go!
ロリ声が好きです。
最初にロリ声を明確に意識したのは、たぶんシャルロット・ゲンズブールの『魅少女シャルロット』かな。
無垢なようで強烈に官能的なウィスパー・ヴォイスにメロメロになり、それ以降はロリ声ものを好んで購入するようになってしまいました。
さて、その『魅少女シャルロット』がレコ棚から発見できなかったので、とりあえず飯田圭織もカヴァーしたこの曲を。
France Gall / すてきな王子様 (7")
フレンチ・ロリータ代表格の1人なのは間違いのないフランス・ギャルですが、ロリ声といってもウィスパー・ヴォイスではなくて、子供っぽい、というより何考えてるのか分からない、という感じの声質ですね。
1語1音が微妙に音程がずれてたりして、どこか不安定で、でもそこから天真爛漫でキュートな魅力が浮かび上がるんだから、「ヘタウマ」ヴォーカルとはよく言ったものです。
これは'66年にリリースされたシングル『Un Prince Charmant』の日本語版。来日を記念して制作されたようです。
飯田圭織でさえフランス語で歌ったのに・・・
で、その日本語詞は安井かずみが担当。
やっつけ仕事だったのか、元の詞を適当にメルヘンチックに改訳しただけの代物。
そのアホくさい歌詞を歌わされたフランス・ギャルに同情の念を抱かずにはおれませんが、稚拙な日本語で音程のバランスを崩しながら歌ったこの曲は、ある意味でフレンチ・ロリータの極致と言えるかもしれません。
とっても可愛いんだから。
ちなみにジャケ裏の解説には、「フランス・ギャルの身分証明書」なるプチ紹介コーナーがあります。
生年月日から好きな歌手、ペットのことなどが簡単に書かれているのですが、
学歴 -- 中学を中退
好きな男の子 -- 別にこれといって決められない。
て、そんなこと書くなよ。