本日の1枚 Lolita A Go-Go!

 全然ロリータでも何でもないですが、声がキュートなので。
 ただ、キュートと言っても、このアルバム録音時には40歳近かったはず・・・。
 
 Astrud Gilberto / Love For Sale (CD)

 1980年に録音されたアルバム。
 チェット・ベイカーとの共演が目玉のようですが、それでもかなり評価の低い盤です。
 80年代特有の安っぽいポップさが全体を覆い、アストラッドの気だるいヴォーカルもちょっと浮いてしまってる感があります。
 ボサ・ノヴァのファンからは当然無視されて然るべきでしょう。
 ただ、僕は大好きなんですよ。
 なぜかって、プロデューサーがヴィンセント・モンタナ・ジュニアだから。
 ヴァイブ奏者で、サルソウル・オーケストラのプロデューサーをしてた人です。
 で、当然ながらこの盤にも、サルソウル風のアレンジが随所に施されてるんですね。
 その違和感が真性ボサ・ファンには受け入れがたいでしょうが、安物ディスコ・ファンには涎モノの作品に仕上がっています。
 特に素敵なのが、かの名曲『The Girl From Ipanema』の新録。
 まんまサルソウルなアレンジのディスコ曲なんですよ。チャカポコしたリズムに、ストリングスなどの柔らかな音色が心地良くって、もちろんモンタナのヴィブラフォンもフィーチャーされています。
 隠れサルソウル名盤では、とか思ってます。