本日の1本 バーサーカー
TSUTAYA DISCAS にて何気に借りたのですが、これが予想外にとんでもなく素敵な作品でした。
- 出版社/メーカー: パンド
- 発売日: 2004/08/06
- メディア: DVD
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タイヤがパンクしたため近くの食堂に立ち寄った少女ティナとその家族。優しそうな老婆に招かれ家に入ると、そこには怪人たちが待ち受けていた・・・、て、ストーリーのスプラッタ・ホラーです。
いやぁ、こりゃ参りましたよ。
まずいきなり当たり前のように登場する怪人たち。全身凶器の殺人マシーン“軍医”(ジャケ写のやつ)、お皿を投げて相手を倒す真っ白な小人“プレート”、剥き出しの巨大な脳味噌をもつ“ブレイン”の3人。
“軍医”はスタイリッシュなSF映画のようにカッコ良いし、“プレート”はただの小人だし、“ブレイン”はコントのような張りぼての脳味噌をくっつけている。
こいつらがただもう暴れまくるだけの映画なのです。
開始数分で家族はティナ以外皆殺し。“軍医”の斧で両親は切り刻まれ、幼い弟は縦真っ二つに身体を割られてしまいます。
監禁されたティナは殺人の手助けをさせられたりしますが、最後は反撃に転じます。
ま、そんなストーリーはどうでもよくって、ただもう無意味にグロいシーンの連続に唖然としてしまいます。
ラスト近くにティナと対峙するのは、怪人たちを創り出した“クリエーター”。首から上が無い化け物なんですが、身体はすっごくマッチョ。その身体でポーズをキメながら話をする様は、あまりにアホらしくて笑う気にもなれません。
酷すぎます。最悪です。
とても素晴らしいクズ映画ですが、特に気に入ってるのは、仲間を殺された老人暴走族が怪人たちと戦うシーン。
人のよさそうな老婆に騙された老人ライダーたちは、額に爆弾を仕掛けられて次々と頭を爆破されていきます。
1人生き残った爺さんは、殺された仲間のために“プレート”に勝負を挑みます。
しかしながら、ヨボヨボの老人と小人の取っ組み合いは、当然ながら緊張感も何もありません。
トホホ、と思ってたら爺さんは小人に勝利。
ひきちぎった生首を頭上に掲げ、血しぶきを浴びながら歓喜の叫びをあげる爺さん。
その姿は妙に感動的に思えました。
殺された仲間の死体に「人生これからだったのに」と語りかける爺さん。
夢路いとし・喜味こいし晩年の漫才ネタ、「そろそろ老後のことを考えようかと思ってんねん」て言葉が頭に浮かびました。