本日の1枚 New In!
レビューが遅れてるので、新譜はこっちでも紹介することにしました。
やっぱ新譜は旬なうちに聴いとかないとね。
V.A. / リズムであそぼう (CD)
- アーティスト: オムニバス,TSUTOMU KURIHARA+KAORU ISHII,RT,坂田学,Cornelius,cubismo grafico,エマーソン北村,高野寛,MOOSE HILL&原田郁子,Marcos Suzano,itoken
- 出版社/メーカー: 333Discs
- 発売日: 2005/07/12
- メディア: CD
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子供のための音楽、てなことを謳い文句にしている独りよがりな音楽って多いですよね。
軽薄なアヴァンギャルドさを「子供」に押し付けるなんてもってのほか。
で、このアルバム。
実際に子供に聴かせても、喜んで手を叩くようなアルバムでした。
高野寛にコーネリアス、原田郁子、マルコス・スザーノ(!)など12組のアーティストたちが、「楽しく手拍子」をテーマに楽曲を提供しています。
どの曲もハンドクラップを素敵に取り入れた可愛らしいポップ・ミュージックばかり。
コンセプトがコンセプトなだけに、どうしてもエレクトロニカ寄りのトイ・ポップが多めなんですが、どれも適度にポップで適度に実験的で、適度に愛想が良くて適度に気ままで、素晴らしい「子供のための音楽」ばかりです。
01.『Clap & Whistle & Walikng』(by Cornelius)は、テーマに忠実(?)に手拍子と口笛で構成された曲。シンプルながらウキウキしてくるような躍動感があります。
03.『Kazoe You 1987 version』(by エマーソン北村)が一番のお気に入りです。チープなゲーム音で演奏されるのは、トラブル・ファンクぽいゴー・ゴーなサウンド。掛け声にあわせ電子音がピコピコ鳴るのがなんともキュートで素敵。
04.『おさるのナターシャ』(by 高野寛)は、手拍子とアコギのみのシンプルな曲で、ちょっぴり切ないメロディに「パッパラ〜」な歌声が微笑ましくて好いです。
05.『Lydia』(by Moose Hill & 原田郁子)は、こぢんまりしたピアノのミニマルさと儚げな浮遊ヴォーカルがとても可愛らしい。
06.『Contando Ate 6』(by Marcos Suzano)には驚き。ご存知ブラジルのパーカッショニストが、日本語で歌ってますよ! ちょっぴりアフロ・トライバルなリズムに呪文のような歌声がアーシーで心地良いです。これはクセになります。
08.『Pan!Da!!』(by ハナレグミ)は、キュートな泥臭さが素敵。
11.『Electrhythm Balloon』(by 高田漣)は、娘の一番のお気に入り(かな?)。ディック・ハイマンのムーグものっぽい電子音楽。キラキラしたポップさが好いです。やっぱ子供には電子音でしょうか。
12.『リズムリズムリズム』(by 坂田学)は、単調なようで練られたループ感にハマります。派手さは無いのに、なぜか耳に残ってしまうような曲。子供コーラスがとってもキュートです。
公式サイトで全曲試聴できます。
http://www.333.ro/releases/017/