第13回セレクト合戦 勝手にレビュー SHINODAさん編

 
 お題セレクト、SHINODAさんのテーマも「人名」。しかも、ブルース・マンの名前(ほとんどは自分の名前)がタイトルにからんでいるというもの。
 曲名を知ってるものが1曲もなく、ジャケに「BLUES MAN」と記載されていたので、てっきりテーマは「ブルース」なんだろうと思い込んでましたよ。
 
 ブルースに全く知識のなく、ステレオタイプなイメージしか持っていない僕にとっては、驚きの多彩さを秘めた選曲です。
 ブルースの奥深さを、ほんの少しだけでも垣間見ることのできるセレクトで、その深い森に迷い込んでみる気になってしまいました。
 
 収録されている曲目は、
 01. Big Bill Broonzy / Big Bill Blues
 02. Bukka White / Bukka's Jitterbug Swing
 03. Muddy Waters / Howlin' Wolf
 04. Clifton Chenier / Clifton's Squeeze-Box Boogie
 05. Elmore James / Elmore's Contribution To Jazz
 06. Bobby Bland / Bobby's Blues
 07. Guitar Slim / Guitar Slim
 08. Jimmy Yancey / Yancey Stomp
 09. Cab Calloway / The Calloway Boogie
 10. Ella Fitzgerald / Ella Hums The Blues
 11. Robert Jr.Lockwood / Lockwood's Boogie
 12. T-Bone Walker / T-Bone Shuffle
 
 (01) は、まずはシティ・ブルースの巨人から。録音が古いため渋さに包まれていますが、当時は洒落ていたであろう雰囲気は伝わってきます。ピアノの音色がクール。
 (02) は、カントリー・ブルースと括られる曲とのこと。おそらく初めて耳にするジャンルですが、確かにカントリーな曲です。歌い方はブルージーだけど、小刻みなギターの音色などはカントリー・ロックしてますね。
 (03) は、恥ずかしながらこれは手持ちのはず。探して聴き直します。このタイプが僕のブルースに対するイメージですね。
 (04) は、いきなり楽しい雰囲気に。アップテンポなアコーディオンとヒップな掛け声で、すっかりウキウキ気分にさせられました。
 (05) は、うーん、これもブルースなんですか。ちょっと歪んだギターの響きなどは、サイケ・ジャズな趣ですね。勢いがカッコ良いです。
 (06) は、イントロ数秒のサックスにしびれました。ムーディでグルーヴィ。曲も歌もファンキーでいいですねー。
 (07) は、まず、名前がカッコ良いですね。溌剌とブルージーな歌声もカッコ良い。
 (08) は、お次はピアノもの。軽やかに跳ね回るピアノの小粋なフィーリングが素敵だなぁと思いきや、なんと1920年代に活躍した人だとか。
 (09) は、さすがに名前は知っておりますが、歌声を聴くのは初めてかも。ご機嫌なジャズ・ヴォーカルな曲ですね。イントロからジャイブ感が好いです。
 (10) は、ややしっとりと女性ヴォーカルでジャジーなブルース。迫力いっぱいの色気で迫ってくるスローなスキャットが凄い。
 (11) は、ロバート・ジョンソンの義理の息子ですって。その鮮やかなギターもいいですが、ドラムのタメ部分にも惹かれました。
 (12) は、これは僕でも聴いたことがありますよ。ブルース好きの友人から、シャッフルってのはこういう曲のことだと教わりました(笑)