第13回セレクト合戦 勝手にレビュー P5さん編
お題セレクト、P5さんのテーマは「ナンバーズ・セレクト」。タイトルに数字が付いてる曲を集められてます。
これも面白いテーマですね。ただ単に数字を集めるだけなら簡単そうだけど、まとまりをつけるのは苦労しそうです。
P5さんの場合は、ブルースから始まり、ソウル、カントリー・ロック、ブラジル、果てには歌謡曲まで、様々なジャンルを横断した選曲。
バラバラなジャンルにも関わらず、流れはスムーズで、違和感はありませんでしたよ。
12曲目だけちょっと浮いてるかな、と思ったら、P5さん本人の解説に「ラストはkobbanovaさん的な終わり方にしたくて」と説明されてました(笑)
収録されている曲目は、
01. Bobby Bland / 36-22-36 (1961)
02. Dramatics / A Thousand Shades Of Blue (1975)
03. Chi-Lites / 24 Hours Of Sadness (1970)
04. Flaming Ember / Westboud #9 (1970)
05. Marvin Gaye & Tammi Terrell / Two Can Have A Party (1967)
06. Gram Parsons / $1000 Wedding (1974)
07. Hirth Martinez / 5/4 Samba (1998)
08. Agustin Pereyra Lucena Quartet / 3 Horas Da Manha (1980)
09. Bobby And I / 5:09 (1969)
10. 流線形 / 3号線 (2003)
11. クラムボン / 246 (2000)
12. 深田恭子 / ルート246 (2002)
(01) は、SHINODAさんのセレクトにも収録されていた、メンフィス・ブルースの巨頭。とりあえず「ジャジャジャジャ〜ン」て感じの導入部がカッコ良すぎです。迫力ある演奏とナンパな歌もまた好し。
(02) は、デトロイトのソウル・グループ。柔らかメロウなサウンドはとても繊細で、甘いヴォーカルはとても爽やか。なのにコッテリした味わいはなぜでしょう。
(03) は、続いてシカゴ・ソウルから。イントロのギターの刻みからもうカッコ良い。ウキウキなリズムも最高で。これは欲しいなぁ。
(04) は、フリー・ソウル名盤として知られる、白人4人組がHot Waxからリリースしたアルバムより。チャカポコしたドラムに無理矢理交じり合うファズ・ギターがなんとも暑い。そしてヴォーカルも暑苦しいぞ。
(05) は、これもウキウキなリズムが楽しい、モータウンから男女ヴォーカル掛け合いもの。
(06) は、突然コロッとカントリー・ロックの祖へ。エミルー・ハリスとのハーモニーの美しさもさることながら、後半部分のAOR的なキラキラ感がいいですね。
(07) は、5拍子からなる不思議なリズム感と、ほのぼのとしたホーンの音色とで、イントロから参りました。ハースなんですか。これは欲しいなぁ。
(08) は、アルゼンチンのギタリストによるボサ名曲カヴァー。ギターやフルートの澄んだ音色が美しい輝きを放っています。
(09) は、他の皆さんにも人気のようですが、僕も一番のお気に入りです。跳ねるリズムのポップさ、サビ部分のヴォーカルの重なりのカッコ良さがたまりません。これはなんとしても見つけなければ。
(10) は、僕は試聴機でこの曲のイントロを聴いて即買いました。キラキラと眩いカラフルさが素敵な和ものシティ・ポップ。荒井由実やティンパンをなぞってはいますが、単なる懐古趣味には終わってないですよ。
(11) は、原田郁子の歌声は大好きです。でもこの盤は持ってないんですけどね。エレクトロニカを通過したジャジーなシティ・ポップ、て感じですが、ふわふわ感がたまらないですね。
(12) は、やや、これは。一聴してわかる小西康陽ものですが、60'sイエイエ〜GSぽい大仰なアレンジがいいですねー。確かに僕っぽい終わり方ですね(笑)
↓P5さん本人の解説はこちら
http://www4.ttn.ne.jp/~sa-hiro/SELECT-13.htm