第13回セレクト合戦 勝手にレビュー trippyさん編

 
 お題セレクト、trippyさんのテーマは「若いうた」。タイトルに「boy」や「girl」、学園ものなどが付いてる曲を集められてます。
 これももうなんだか凄い。何が凄いって、次にどんな曲がくるのか全く予測できないセレクトなんです。
 
 trippyさんのはてなダイアリーを読んでると、その幅広い嗜好と知識に驚かされますが、セレクトもその抽斗の多さを反映したもの。
 ジャンルはバラバラなんですが、基本的にディスコ系のアレンジのものが多く、またテーマのためか、若々しい無軌道な爆発ぶりが感じられる曲が多いですね。
 なんかもうイケイケです。
 何度か繰り返して聴くうちに、そのバラバラな選曲に何か必然的なものを感じてしまうところもなんだか凄いです。
 
 収録されている曲目は、
 01. Pat McGlynn / Street Walkin' Girl (1977)
 02. Jumbo / City Girl (1977)
 03. たんぽぽ / 初恋少女 (1981)
 04. The Cure / Boys Don't Cry (1979)
 05. ラ・ムー / 少年は天使を殺す (1988)
 06. Ray Parker Jr. / Bad Boy (1982)
 07. ふたつのさくらンボ / ディスコ・ヤンリク (1979)
 08. The McLean Twins / Hey!! Seventeen (1979)
 09. かまやつひろし / サテンドレスのセブンティー (1977)
 10. Barry Blue / School Love (1974)
 11. スキャッツ / ハレンチ学園のテーマ (2002)
 12. ラブ・ポーション / センチメンタル Boys & Girls (1986)
 
 (01) は、アイドルっぽいポップさだと思ってたら、なんとB.C.R.の人だったとは。間奏終わり部分のコーラスの重なりが好きです。清涼飲料水のCMソングに使いたい。
 (02) は、「オカマ・ダンス本命盤!」なドイツ産ディスコらしい。低音ヴォーカルからはいかにもドイツらしいキッチュさも感じられますが、サビ(?)でのサルソウルなパーカッションの転がりが素敵です。ちなみに、「Silly Girl!」と叫んでるんだと思ってました。
 (03) は、いきなり和もの女性フォークデュオ。この展開が凄い。
 (04) は、そして、何年か振りに聴いたキュアー。高校生のころ(20年前ですが・・・)大好きだったんです。
 (05) は、ラ・ムー! こりゃもう降参です。しかも、なんだか80'sなブラコン・ディスコしてます。
 (06) は、結構いい感じのメロウ・ディスコ・ポップだなぁ、て思ってたら、『ゴーストバスターズ』の人ですか。すっかり見直しました。
 (07) は、キダ・タローもの。こんなものを選曲する人がいるとは。しつこすぎるスペイシーなシンセ音に、関西人らしいコッテリさを感じます。
 (08) は、イギリスの双子モデルに歌わせた和製ディスコとのこと。イントロのカッコ良く流麗なストリングでおおっと思ったら、いきなり稚拙な歌声が。歌謡曲サルソウルなパターンも結構好きなんですよ。
 (09) は、さすがに声を聴いて誰かは分かりました。ダンディさ&ファンキーさが素敵。
 (10) は、派手派手しい大袈裟なアレンジがいいですねー。曲調などは全く違いますが、(07)のキダ・タローと根本的に共通するセンスを感じます。
 (11) は、最近の曲なんですか。その割りには、いかにもな作りこみ感がなくて好いですね。実はこれが一番のお気に入り。「ヘイヘイ〜、ハレ、ハレンチ」てコーラスでもうイチコロです。ラウンジ〜サイケ・ジャズな音も素晴らしい。
 (12) は、爽やかディスコなアレンジの歌謡曲。なんとなくtrippyさんの好みを把握できました(笑)。
 
 ↓trippyさん本人の解説はこちら
 http://d.hatena.ne.jp/spiritjack/20050917
 
 *[漁盤]22日の収穫 その4
 まだまだ続きます。
 
 ・ 阿川泰子 / Sunglow (LP) \315
 例のアレ『Skindo-Le-Le』を収録した盤。ブラジリアン・フュージョンしてます。
 ・ 中本マリ / Nice Feeling (LP) \315
 スティーヴィー・ワンダー『You Are The Sunshine〜』やレオン・ラッセル、ロジャニコなどをカヴァー。