第13回セレクト合戦 勝手にレビュー FURUさん編
お題セレクト、FURUさんのテーマは「アメリカの地名」。
地理が苦手な僕にはピンときませんが、ニュー・ヨークからカリフォルニアまで、東西を横断されているようです。
女性ヴォーカルを中心としたFURUさんお得意の流れは、ジャズ・ヴォーカルからソウル、オールディーズまで幅広いですが、どれもヒップでスウィンギンで、聴いているうちに身体が揺れてくるようなウキウキさでいっぱい。
音楽を聴く楽しさを再確認させてもらったセレクトでした。
収録されている曲目は、
01. Michele Lee / I Didn't Come To New York To Meet A Guy From My Home Town (1968)
02. The Manhattans / The Boston Monkey (1965)
03. The Village Stompers / Washington Square (1963)
04. Ann-Margret / Chicago (1961)
05. Sam Butera & The Wildest / St. Louis Woman (2000)
06. Maria Muldaur / Georgia On My Mind (1970)
07. The Moonlighters / Mississippi (2002)
08. The Allman Brothers Band / Louisiana Lou And Three Cards Monty John (1975)
09. Shirley Ellis / Kansas City (1965)
10. The Brady Bunch / Colorado Snow (1973)
11. Julie London / I Lost My Sugar In Salt Lake City (1956)
12. The Mama's & The Papa's / California Dreamin' (1966)
(01) は、呑気なホーンとヒップなピアノ、そしてケンカをふっかけるような女性ヴォーカルが素敵なガール・ポップ。知らない曲でしたが、なんとなく歌詞からテーマは想像できました。
(02) は、70年代の作品しか聴いたことがなかったソウル・グループ。重い音のなかで軽やかに跳ねるピアノがいいですね。もちろんコーラスも素敵。
(03) は、どこかで聴いたことあるんだけど・・・、て曲ですね。バンジョーの音色がユニークなようで心に染みます。
(04) は、ビッグバンド系の演奏を背景に、ヒップな歌声が弾ける女性ジャズ・ヴォーカルもの。
(05) は、ジャズ歌手ルイ・プリマのバンド・リーダーの人だとか。それが2000年リリースですか。畳み掛ける高速な勢いがとってもグルーヴィ。
(06) は、ジェフ&マリア・マルダーの夫婦アルバムから。瑞々しくコケティッシュな歌声はもちろん素敵ですが、南部というより南国調なギターの音色も素敵。
(07) は、ハワイアン・アコースティック・スウィングなグループとのこと。軽快なギターの刻みとツイン女性ヴォーカルのスウィング感にウキウキ。これは楽しい! ということで、これが一番のお気に入りでした。
(08) は、実はあまり聴いたことのないオールマン。のんびりしてるようでグルーヴィで、これもカッコ良いなぁ。
(09) は、『Nitty Gritty』を最初にヒットさせた女性ソウル・シンガーとのこと。ガール・ポップな曲調が、ホーンがドーンと入って一気に黒く染まっていくところがすっごくカッコ良いですねー。
(10) は、いきなりのソフト・ロックなファミリー・グループ。上手いんだか下手なんだかわからないハーモニーが大好きです。
(11) は、真打ち登場といったところでしょうか。アコギと歌声のシンプルな構成で、しかも静かな曲調ながら、圧力が凄くて惹き込まれます。
(12) は、ラストは誰もが知ってるこの曲。やるせないメロディと美しくも儚いハーモニーが素敵なのに、口元が緩んでしまうのはなぜでしょう。
↓FURUさん本人の解説はこちら
http://www.bb.din.or.jp/~furumoon/odai-select13.htm
*[漁盤]22日の収穫 その5
中古盤はこれでお終い。
・ Van Dyke Parks / Tokyo Rose (LP) \441
琴や尺八など日本の楽器を使ったアルバム。ゆる〜いサントラ系。
・ Esther Phillips / For All We Know (LP) \294
シティ・ポップな音にディープ・ソウルな歌声。なかなかにメロウ&ファンキー。