第13回セレクト合戦 勝手にレビュー satou.Bさん編

 お題セレクト、satou.Bさんのテーマは「Jの魂」。「J」で始まる名前をタイトルに含む曲を集められています。名前を集めた方は多いのですが、「J」に限定することができるなんて凄いですね。
 
 前半のジャズ路線から一転、後半はカントリー・ロックに展開していきます。
 有名どころなようで、実は聴いたことのない曲ばかりで、まだまだ先の見えない音楽の森の深さを感じるセレクトでした。
 
 収録されている曲目は、
 01. Blossom Dearie / Hey John (1975)
 02. Clifford Jordan / John Coltrane (1973)
 03. Roy Haynes / James (1994)
 04. Parachute / Jasmine (1980)
 05. Tats Yamashita / Jody (1984)
 06. Todd Rundgren / Wolfman Jack (1972)
 07. Frank Zappa / Joe's Garage (1979)
 08. The Band / Knockin' Lost John (1977)
 09. The Eagles / James Dean (1974)
 10. Funky Kings / Anywhere But Jimmie's (1976)
 11. Doug Cox / Johnny Too Bad (2002)
 12. Dolly Parton / Joshua (1971)
 
 (01) は、ジャズ・ヴォーカルでスタート。キュートなロリ声がたまりませんね。背後でエレピも可愛く跳ねています。
 (02) は、テナー奏者らしいですが、その音色に重いスピリチュアルさを感じます。タイトルが凄いですね、言われてみればコルトレーンぽいでしょうか。不自然なコーラスが好いです。
 (03) は、パット・メセニーの演奏で有名な名曲を高速気味で。普通にいい感じのフュージョンですね。
 (04) は、和ものフュージョン。冒頭のロボ声でグッと惹き込まれました。ミミちゃんのコーラスもいいですね。かなり気に入ってます。
 (05) は、『悲しみのJODY』の英語版。思わずGoogleで検索してしまいましたが、サントラ『Big Wave』に収録されているようです。ファルセットの美しさはさすがですねー。
 (06) は、これトッドなんですか。白黒混在感のあるファンキーさはスライみたいですね。ハッピーなノリも素敵で、これは買っちゃうでしょう。
 (07) は、リズムの取り方やちょっとした音使いの、ヘンテコながらもエクスペリメンタルな息吹きが素敵です。それでいてハートウォーミングに聴かせる技術も凄いですね。
 (08) は、やっつけ仕事と評判のアルバムですが、ファンでない僕からすれば、ヴォーカルの重なりなどは普通に素敵に聴こえます。
 (09) は、軽快で躍動感いっぱいのウエストコースト・ロック。ちょっぴりハードに鳴り響くギターと爽やかな歌声との対比がいいですね。
 (10) は、これもイキのいいカントリー・ロック。とりあえずイントロのフニャフニャしたファンキーさがカッコ良いです。
 (11) は、バンジョーの音色も素敵に響く、穏やかで伸びやかなカントリー・ロック。渋くもジェントルなハーモニーが素晴らしいですね。
 (12) は、巨乳で有名なカントリー歌手。イントロからブイブイしたリズムがカッコ良いですね。ラップ調の唱法もヒップでカッコ良いです。これが一番のお気に入りです。