第13回セレクト合戦 勝手にレビュー ショック太郎さん編

 お題セレクト、ショック太郎さんのテーマは「鳥セレクト(Bird Songs)」。
 ビーチボーイズビートルズスティーヴィー・ワンダーなどなど、大御所が並んだセレクトは逆に新鮮な気がしました。
 
 「Bird」は「愛しい人」や「未来への希望」という比喩表現で使われる場合が多いそうです。
 そのせいか、ショックさんのセレクトも穏やかで慈愛に満ちた雰囲気に包まれているようで、じんわりとした多幸感が聴いた後にも残ります。
 
 さて、ショックさんのセレクトで感心したことがもう1つ。
 それは、前回に天パーさんが収録された曲をあえて選んでいることです。
 僕の場合、わかる限りは過去に誰かが選んだ曲は選ばないように注意してたのですが、そうするとやはり「ウソ」になってしまいますよね。
 今回僕が「Sunshine」をテーマにすることを諦めた一番の原因は、過去に自分で数曲使っていたためです。
 テーマに相応しい曲であれば、過去に誰かが、もしくは自分が選んだ曲であっても、採用するのが正しいあり方のように思えます。
 
 収録されている曲目は、
 01. The Left Banke / Sing Little Bird Sing (1969)
 02. Eternity's Children / Mrs. Bluebird (1968)
 03. Seals & Crofts / Hummingbird (1971)
 04. Kalapana / Songbird (1977)
 05. The Beach Boys / Bluebirds Over The Mountain (1968)
 06. The Beatles / And Your Bird Can Sing (1966)
 07. Paul McCartney & Wings / Bluebird (1973)
 08. Stevie Wonder / Bird Of Beauty (1974)
 09. Leon Russell / Bluebird (1975)
 10. XTC / My Bird Performs (1980)
 11. Neil Young / Birds (1970)
 12. Kenny Rankin / Blackbird (1974)
 
 (01) は、クラシカルな気高さを加味したマージーサウンドが、とても米国のバンドとは思えないですね。哀愁たっぷりのアコギの音色と歌声がなんとも美しい。
 (02) は、言うまでもないソフロ名曲。「パー、パパパパー」てぶ厚いコーラスがたまらないですね。途中でいきなり挿入されるムーディなサックス、昔は嫌いだったんですが今は好きになっちゃいました。
 (03) は、男2人のフォーク・デュオ。イントロの朝モヤのような美しさも素敵ですが、スタート1分後くらいに、ややサイケ&ややファンキーな中近東風に転調、さらにラスト近くではメロウ・ポップに様変わり。これは凄い。文句なしに一番のお気に入りです。
 (04) は、全国の中古レコ屋300円コーナーの雄、ハワイアンAORのアルバムから。美しいフルートの音色が印象的です。ゆる〜いメロウさも素敵で、今度見かけたら買っておきます。
 (05) は、ビーチボーイズだったとは。『20/20』は持ってないのです。ちょっぴりモータウン風の弾むリズムがポップでいいですねー。
 (06) は、大好きな曲です。凝ったアレンジの曲が多い『Revolver』の中でも、勢いだけで突っ走ってる雰囲気が好きなんです。
 (07) は、ポールぽいと思ってたら、本人でしたか。ボサっぽいリズムと美メロが素晴らしいですね。
 (08) は、これも大好きな曲。ちょっと激しいめな曲の多いアルバム『Fulfillingness' First Finale』から。クイーカを使用したブラジリアン・フィーリングなメロウ・ソウル。「トゥ、トゥル〜」て女性コーラスがたまりません。
 (09) は、フォーキー・ソウルなポップ感がいいですね。優しいメロウさも素敵。イントロの微妙な電子音も密かに気に入ってます。
 (10) は、XTCだったんですねー。ヒネクレ度が薄くて、普通にいい感じにポップしてますね。キラキラ感が素敵です。
 (11) は、歌声とピアノを中心としたシンプルな構成が、透き通った切なさにさらなる輝きを与えているようです。いい曲ですね。
 (12) は、未だに僕は手にしていない名盤から。アコギの音色がじんわりと響く素晴らしい美しい曲。じんわりと優しいグルーヴ感を湛えた歌声も素敵です。
 
 ↓ショック太郎さん本人の解説はこちら
 http://mondoshock.hp.infoseek.co.jp/selectcd6.html