第13回セレクト合戦 勝手にレビュー osamuswingさん編

 お題セレクト、osamuswingさんのテーマは「地名(国名や地方名など)」。
 てっきりジャズ系で攻めてくるのかと思いきや、テイ・トウワからブラジルまで、バラエティ豊かな選曲でした。
 
 いつものクロスフェードにも磨きがかかり、ジャンルの幅を感じさせないスムーズな流れに恐れ入ります。
 どんなに名曲を集めても、並べる順番によっては印象がガラリと悪くなってしまうこともありますからね。「何でもブチ込みタイプ」の僕としては、反省すべき点を強く感じてしまいましたよ。
 
 収録されている曲目は、
 01. Towa Tei / Funkin' for Jamaica (Shinichi Osawa Remix)
 02. Nick Decaro / Under The Jamaican Moon
 03. Frankie Valli & Four Seasons / Idaho
 04. Astrud Gilberto / The Girl From Ipanema
 05. Wilson Das Neves / Lovin' Chain
 06. Chicago / Chicago
 07. Boulou / A Night In Tunisia
 08. Anita Harris / London Life
 09. The Style Council / The Paris Match
 10. Virna Lindt / Attention Stockholm
 11. France Gall / Made In France
 12. Joan Gilberto, Caetano Veloso, Gilberto Gil / Aquarela Do Brasil
 13. Cartola / 愛するマンゲイラ
 
 (01) は、おまけ曲とのこと。トム・ブラウンのカヴァーですが、シンプルなボサ・アレンジがクセになりますね。
 (02) は、洒落たリゾート地の夜を思わす音と、甘い歌声がしっとり響く名曲。このギターも皆さんお好きなデヴィット・Tですね。
 (03) は、説明不要なコーラス・グループですが、実は僕は1枚も持ってません。イントロの威勢のよさが、コーラスが被さるといきなりユル〜くなってしまうところが素敵すぎ。
 (04) は、かの名曲をアレンジしたのはサルソウル・オーケストラのヴィンセント・モンタナ・Jrで、当然ながらモロにサルソウルなアレンジが光ります。彼のVibeも必要以上に挿入されてていいなぁ。ボサにサルソウル、これが結構合ってて好い感じなんです。大好きなんです、このヴァージョン。
 (05) は、マリーナ・ショウの名曲をラウンジ感いっぱいなブラジリアン・ファンクにカヴァーしたもの。やる気のない女性ヴォーカルのセクシーさがたまりません。
 (06) は、CMでよく耳にしている曲と同一なんでしょうか。重厚なアレンジが単純にカッコ良いですね。
 (07) は、全く見たことのない名前ですが、ガレスピーのあの曲をラウンジ・ジャズ風にカヴァーしたもの。ゆるいスキャットがカッコ良いです。
 (08) は、小粋なスウィング感とソフトなアレンジが素晴らしいですね。普通ぽいですが、聴くほどに好きになっていきました。これが一番のお気に入りです。
 (09) は、満を持してスタカンの名曲が登場。泣かせます。
 (10) は、スパイ映画サントラ風のスピーディでスリリングな音がサビではオペラ風に展開。超早口な女性の歌声(喋り?)もなんだか凄いです。ヘンテコ感はクラウス・ノミやニナ・ハーゲンなど80'sニュー・ウェーヴぽくもあり、この人は何者なんでしょう!
 (11) は、キュートなポップさと、意外にしっかりしたグルーヴ感が素敵ですね。
 (12) は、スタンダードな名曲ですが、シンプルなサウダージ感が胸に染み渡ります。
 (13) は、実は持ってないコーヒー・ジャケからの1曲。のんびりした空気の中に漂う哀愁にグッときます。
 
 ↓osamuswingさん本人の解説はこちら
 http://d.hatena.ne.jp/osamuswing/20050925