本日の1本 ミートマーケット 人類滅亡の日

kobbanova2005-11-20

ミートマーケット 人類滅亡の日 [DVD]

ミートマーケット 人類滅亡の日 [DVD]

 ゾンビが溢れ、廃墟と化したアメリカ。前作の主人公、男女2人と女吸血鬼(!)は、優性人種による支配を目論むカルト集団「通商協会」に捉えられた。「協会」は捉えた人間をメンバー、実験体、食料の3種に分類し、恐怖と陶酔で管理しているのだ。大量のゾンビたちが「協会」の施設を襲うのと同時に、主人公たちも「協会」への反撃を開始する、、、て、ストーリーです。
 
 (以下、ネタバレしてますので注意)
 まずもう、いきなりチープな画面に驚かされます。なんと、制作費はたったの2千ドルだとか。学生の映画サークルでも、もう少し予算をかけられるでしょうに。そう思うと、また違う味わいを感じますね。超低予算でもここまでやれるとは凄い、って。映像は激ショボでも、観ていてすっごく気持ち悪いんです。
 全体的に動きが緩くて、どんな場面でもコメディ・タッチな雰囲気を崩さず、気色悪い映像を見せつける。C級ホラーのポイントはきっちり押さえています。もちろん、シャワー・シーン(ただし、デブ)や、ちょっぴりエッチなシーンとかもちゃんとあります。
 この映画の肝は、やはりその気色悪いスプラッタ・シーンでしょう。特に、「協会」での食事に供される人肉をみんなが貪るところ。リアリティは全くないけど、生理的な嫌悪感はバッチリです。ラスト近く、ゾンビに襲われた「協会」の料理人が、腹からはみ出た腸を自分で食うシーンがとても素敵。
 さて、そんなカルト集団を率いているのが金持ち青年の「ビル」さん。そう、ビル・ゲイツのそっくりさんなんですね、これが。監督さんはマック・ユーザーなのかもしれません。
 基本的に酷い映画ではありますが、最低なのはやはりラスト・シーンでしょう。「協会」の武装兵士を全滅させたゾンビたちが主人公たちに迫り来ると、突然、謎の覆面レスラーが現れて、あっという間にゾンビを皆殺しにします。そんなアホな・・・。
 あと、もう1つ最低なのは、人間が人間を食料にするときでも、ゾンビが人を襲って食うときでも、なぜか男性のチ○ポがまず狙われ、噛み付かれます。ゾンビなら、まずは露出している腕とかから食うでしょ、普通。