本日の1枚 真冬のスカ

 冬に聴くスカのリズム。ここ最近の通勤音楽です。
 
 ・ The Amphetameanies / Right Line in Nylons (CD)

Right Line in Nylons

Right Line in Nylons

 英国グラスゴーのスカ・バンド。このアルバムの録音には、ベルセバのメンバーも参加しているとのこと。
 音はちょっと軽めの2トーン系で、そこにヘナヘナした男女のヴォーカルが絡んでいきます。ホーンやハモンドを効かせた演奏はしっかりスカしてるんですが、ヴォーカルは完全にネオアコ系のもの。その違和感、弱々しさがとても好いんです。
 特に儚げな女性ヴォーカルが素敵で、頑張って叫び声なんかあげられると、もうたまらないです。
 メロディもキャッチーで、明るいポップさがとてもハッピー。ただ、なんとなくちょっと「寒い」雰囲気がするんですね。儚いヴォーカルのせいでしょうか。雪景色のなかではしゃぎ回ってる感じで、そのモノクロのポップさがとても素敵です。
 
 オープニング曲『Last Night』は、ノリのいい2トーン曲で、男女の掛け合いヴォーカルがキュートです。このアルバムを代表する1曲。
 08.『Whisky』や 11.『Driving Home』も同タイプの曲で、軽やかな演奏にのって駆け抜ける男女ヴォーカルがユニークで可愛らしくて素晴らしいです。
 03.『Ghost Bus』は、ハモンドの響きを中心にした重く疾走する音がカッコ良い。
 07.『Point Blank』は、リズムはンチャンチャしてるものの、ギターの音色も歌声も完全にギターポップな曲で、とにかくこれがお気に入りなんです。
 10.『Theme From Radio Spytime』は、女性コーラスと掛け声を散りばめたインスト曲。最もスカらしい曲なんだけど、でもどこかネオアコ感性に溢れていて、これまたお気に入りなんです。