本日の1本 コフィン・ジョーのおまえの死体も乗っ取るぜ!!!

kobbanova2006-02-26

 とりあえず2作目を観ました。「ホラーTV」では4作放映してますが、他の作品もぜひお願いしたいところです。
 
 コフィン・ジョーのおまえの死体も乗っ取るぜ!!!

コフィン・ジョーのおまえの死体も乗っ取るぜ!!! [DVD]

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 前作で呪い殺されたはずのコフィン・ジョーですが、実は生きていた!てところから映画は始まります。退院して町に戻ったジョーは、今度こそ子孫を残そうと、街の女を次々と誘拐します。ジョーは女たちをテストし、なんと不合格者は惨殺。そんなジョーに対し、街の人々がついに立ち上がるが、、、て、ストーリーです。
 
 ストーリーとしては結構まともだった1作目に比べ、この作品ではかなりイカレた面がパワー・アップしてきます。
 寝室の地下に拷問部屋を設置し、女たちが死んでいく姿を楽しみながらベッドで女を抱くジョー。すげえ変態趣味ですな。
 そんな神をも恐れぬジョーが、後半では祟りにおびえ、悪夢にうなされます。この作品最大のポイントは、その悪夢にあるでしょう。
 まず驚いたことに、この映画、他のシーンはすべて白黒なのに、なぜかこの悪夢だけはカラーなんです。ジョーが地獄に連れて行かれるんですが、いきなり極彩色になって目が点になりました。なぜこのシーンだけなんでしょう、予算の問題か、あるいは後から撮り直したのか。何にせよ、地獄の描き方に力を注ごうとしたのは間違いないですね。
 壁や天井、地面に人間がびっしり埋まっていて、そいつらが吐血しながら呻いています。それをヘラヘラ笑ってる頭のおかしそうな地獄の番人たちが槍で突き刺したりして遊んでいます。人間たちは真っ白な泥に覆われていて、半身をウネウネ動かしてる様子は暗黒舞踏のようですな。ていうか、この地獄絵図の狂い方、こりゃもう石井輝夫の世界だ。
 
 それにしても、何が素敵だって、この邦題が最高ですね。死体を乗っ取るとか、そんなシーンは全くありませんよ!