本日の1冊
例えば。可愛い女の子がレジを務める書店にて、少々アブノーマルなエロ本であっても堂々と購入できる豪気な面をもつ僕ではありますが、どうしても恥ずかしくて購入できないジャンルがあります。
それは、ライトノベル。
萌え絵な表紙からして、手に取ることもためらわれます。
さて、たまたま立ち寄った書店にて、先月号のスタジオボイス誌「今最も面白い小説150冊」で紹介された本々を置いたコーナーがあって、一番気になったのが「キモイ系文学」と紹介されていたこの本です。
アストロ!乙女塾!
- 作者: 本田透,うろたん
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 文庫
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なるほど、確かにキモイですな。
次々と現れる刺客をアホな手段で撃破していくストーリー展開は少年マンガのパターンに沿ってはいるものの、ハチャメチャさが凄いですね。内容はまあ別にいいんだけど、それを描いている文章そのものがブッ飛んでいます。「ライト」な小説ではなく、小説じゃない別なモノになっちゃってますね。
だから駄目だと言ってるんじゃないですよ。むしろ感動しています。ビート派の作品を読んだときに得た感触を「ライト」にしたような感じでしょうか。
あと、特に気に入ったのは随所に挿入されるオタ知識。そこで垣間見れる独特な視点が、この特異な小説を貫く重要なキーになっているように思えます。
て、特異だなんて書いたけど、ライトノベルって他のもこんなんなの? 面白いなぁ、読みまくりたいなぁ。でもやっぱ、買うのがちょっと恥ずかしいなぁ。