第15回セレクト合戦 勝手にレビュー ショック太郎さん編
参加していないセレクト合戦(テーマは「真夜中に聴きたい音楽」)ですが、何人かの方からは御好意でセレクトをいただきました。ショック太郎さん、めんちかつさん、SHINODAさん、きよさん、satou.Bさん、どうもありがとうございます。いただいた方にはボチボチと感想をアップしますので。まず今日はショック太郎さん。
毎回セレクト合戦の後、気に入った曲があればついつい買ってしまうんですが、最も購入率が高いのはショック太郎さんのセレクトでしょう。僕の好みにピタッとはまってて、かつ所有していない曲の多いこと。今回は1曲も手持ちなし、もちろんほぼ全曲お気に入りで、またウオント・リストに追加が増えそうです。
英国フォークを形容するために「深い森」という言葉がよく使われます。今回のショックさんのセレクトも、まさにこの言葉がしっくりくるような選曲でした。迷い込んだ森の中から始まり、彷徨い歩きながらついに森の外に抜け出すような流れがとても素敵でした。
収録されている曲目は、
01. Dance Of Years / Tia Na Nog
02. Woman / Michael McGear
03. Brother John / Bread, Love And Dreams
04. On A Day Like Today / David Lewis
05. New Day / John And Beverley Martyn
06. It's A Fine Air For Fliss / Daevid Allen
07. Scarborough Fair / Martin Carthy
08. The Scarecrow / June Tabor
09. Tregenna Afternoons / Anthony Phillips
10. Mother Nature's Son / Gryphon
11. Early Morning Song / Bridget St.John
12. Caledonia / Dougie MacLearn
(01) は、アイルランド系フォーク・デュオとのこと。アコギ2本で奏でる美しい旋律。穏やかだけどやや薄ら寒い空気感、まぶしくないキラキラ感がとても素敵です。
(02) は、ポール・マッカートニーの弟ですが初めて聴きました。どよーんと重たい湿度の高さが英国的ですね。
(03) は、変なジャケが気になってた英国フォーク・デュオ。全体に漂う微細なサイケ感、儚げだけど凛とした女性ヴォーカルなど、こりゃもうモロに好みです。
(04) は、英国スワンプな人とのこと。ズンとした重さはありますが、ほのぼのと穏やかなトーンで心地良く聴けます。これまでの曲の流れのちょっぴり寒い雰囲気に、ほのかに暖かみが加えられました。
(05) は、最近紙ジャケで再発されてて気になってた盤。この曲も英国らしい暗さは薄いですね。イントロのパーカッションと笛の音色でもう参りました。これが一番のお気に入りかな。
(06) は、ゴングのリーダーですね。何が飛び出すか分からない、オバケ屋敷のような楽しさ(怖さ?)があります。
(07) は、英国フォークの重鎮。渋い歌声ですが、きりっとした気高さがいいですね。残念ながらS&Gのほうが好きかも。
(08) は、サンディ・デニーに似ているかな。シンセの音色に違和感がないのが凄いですね。そっと神秘的な彩りを加えています。
(09) は、ジェネシスの初代ギタリスト。インスト曲ですが、暗闇にうっすらと明かりが差し込み始めるような展開は、まさに夜明けに相応しい音楽です。
(10) は、英国のクラシカル・ロック・グループ。曲はビートルズのカヴァーです。これもイントロが素敵です。ほんわかと幻想的なアレンジが素晴らしいですね。可愛いけど何かしら恐怖感も覚える童話のような印象です。
(11) は、英国女性フォークの人のセカンド。物凄く強烈なアレンジなのに、物凄く地味なところが素敵すぎます。(10)からの夜が明けゆく雰囲気がいいですね。
(12) は、スコットランド出身のSSW。優しいアコギの弾き語りで、サビのハーモニーもいい感じです。このラスト曲でついに夜が明けました。
↓ショック太郎さん本人の解説はこちら
http://mondoshock.hp.infoseek.co.jp/selectcd8.html