本日の1枚
Les P'tits Loups De Jazz / Les P'tits Loups De Jazz (CD)
- アーティスト: P'Tits Loups Du Jazz
- 出版社/メーカー: Enfan
- 発売日: 2007/03/15
- メディア: CD
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フランスの子供たちによるシャンソン・グループ。スタンダードなジャズを歌ってます。
子供グループといえ、なかなか侮れない高品質さ。
まず、バックの演奏が本格的。こちらは大人の、プロのスタジオ・ミュージシャンを起用しているようで、ちょっぴり洒落ててクールで、しっかりスウィンギン&グルーヴィな演奏なんです。
そんな演奏に支えられる子供たちの歌声は、やっぱりかなり幼くて、でも決して耳障りにはならない「ヘタウマ」加減が絶妙です。
1人1人の歌声だけ集中して聞くと粗が目立つのに、曲として聴くと「上手く」聴こえてしまうからアラ不思議。
コーラスの重ね方とか、アレンジの妙によるものでしょう。
そしてもちろん、舌足らずなフランス語で歌い、スキャットする様子は、とってもとってもキュートですよ。
スタンダードなジャズ曲を、子供たちみんなで考えた歌詞をつけてカヴァーしたそうです。それまたキュートなエピソードで。
02. 『Now's The Time』は、チャーリー・パーカーの曲ですね。イントロの可愛らしい話し声から、ヒップな歌声へと変わっていく様がなんとも可愛らしい。
03. 『Gentle Rain』は、ルイス・ボンファの曲ですね。しっとりとボサなアレンジ。
04. 『But Not For Me』は、ガーシュウィンの曲ですね。クールでヒップな曲調に、子供たちのキュートなキメ台詞が光る逸品。これが一番のお気に入りかな。
06. 『L'otorhinoceros』は、ラテン・ジャズ風にカヴァー。ふざけてる風の歌声がお見事です。
07. 『It Don't Know What It Means』は、エリントンの曲ですね。リズムに引っ張られながら、子供たちも頑張ってスウィンギンに歌ってます。
12. 『Blue Monk』は、セロニアス・モンクの曲ですね。ブルースしようとしてる子供たちの気の抜けたコーラスが微笑ましい。
子供ものファンには必聴のアルバムですよ。