本日の1枚

 Olivier Caillard / Il court, Il Court Le Furet (CD)

Il Court Il Court Le Furet

Il Court Il Court Le Furet

 
 前々回に続き、フランスの子供ものレーベル、enfance et musique からの1枚。 
 邦題『かけるよ、フェレット』。
 フランスの子供たちが歌う童謡集です。
 ジャズ・コンポーザーのオリヴィエ・カイヤーがアレンジを手掛け、オルガンとトイ楽器を中心に、子供たちのコーラスがキュートに響きます。
 このレーベルの子供ものシリーズ、アルバムごとにコンセプトがしっかりしてるんですが、このアルバムはかなり音がごちゃ混ぜになってます。
 基本的にはちょっぴりエレクトロニカ・テイストなトイ・ポップが多いのですが、しっかりジャズしてる曲もあれば、ラテンな曲もあります。
 ただ、どの曲も楽しいアレンジで可愛らしく仕上げていますよ。
 
 ジャケも歌詞カードもとても可愛らしいのがまた魅力的。
 
 01. 『Il court, Il Court Le Furet』は、コロコロと転がるようなトイ楽器の音色がとても可愛い。可愛らしいポップさには子供音楽らしい柔らかな実験性が溢れています。
 03. 『Dans Les Prisons De Nantes』は、なぜかインド風のリズムにオルガンの音色がソフトにサイケデリック。子供たちの早口ヴォーカルも可愛いらしい。
 06. 『Les Godillots』は、キュートなトイ・ポップが突然にジャズ・アレンジに変化するところなどが面白いです。
 07. 『Lison, Tu Dors』のような、儚げなピアノ曲もまた好し。
 10. 『Malbrough S'en Va T'en Guerre』は、おもちゃっぽいパーカッションが奏でるサンバなリズムにキュートな子供コーラスがまた可愛らしい。
 15. 『Guignolot』は、突然、普通にラテンしてます。本格的なサルサの演奏に子供たちの稚拙なフランス語の歌声がなんとも微笑ましい。特に、「パッパヤ」てスキャットのキュートさがたまりません。