本日の1枚

 Wechsel Garland / Easy (CD)

Easy

Easy

 
 Wunder名義での活動が最も知られているでしょうか。ドイツのエレクトロニカ界で活躍している Jorg FollertのWechsel Garland名義でのアルバム。
 4年ぶりにKaraoke Kalkからリリース。
 どの名義のユニットでも基本的にオーガニックなサウンドを主軸としているのですが、このユニットではアコギやピアノなどの生音を中心としているためか、その緩やかさ、柔らかさが際立っています。
 と言っても、いわゆるフォークトロニカ勢のノリとはかなり異質。まるでムード音楽なノリなんですね。
 タイトルどおりにイージーな音。ジャケットの色そのままに暖かな音色。
 ヴォーカリストとしてゲストに迎えたYvonne Cornelius(Niobe)の影響によるものか、ボサノヴァ色が強く表れていますが、かなりカクテル・ラウンジしたアレンジで統一されています。
 60年代の米国ラウンジ音楽ぽいですが、南国風のんびり感がとても好い感じです。
 ぬるま湯の音楽。
 もはやエレクトロニカ系とは言い難いアルバムですね。
 
 01. 『Walker』は、アコギ中心のシンプルなボサ・ポップ。歌もの。ネオアコ系アーティストがボサを演ってるような感じで。
 02. 『Waves』は、オルガン中心の緩やかなラウンジ・ボサ。
 03. 『White Circle』は、レゲエっぽいリズム、ダブな音処理がヘンテコで面白い。
 04. 『Swim』は、牧歌的な雰囲気のボサ・ポップ。Yvonneとまったりしたデュエット・ヴォーカルを聴かせます。
 06. 『ABC To Be』は、ボサ風味のギター・ポップ。消え入りそうな歌声が好い。
 08. 『Corona Loco』は、突然にクールなボサ・ジャズ。後半、無理矢理に電子音を挿入しているのがご愛嬌。
 12. 『Easy』は、温もり感が心地良い穏やかなボサ・ポップ。