本日の1枚

 Bergen White / For Women Only (CD)

For Women Only

For Women Only

 
 エルヴィス・プレスリーや B.J.トーマスなどのアレンジャーを務めた、ベルゲン・ホワイトが残したソロ・アルバム。
 この盤でも自身でアレンジを手掛けていて、そのアレンジはとにかく華麗。ストリングスやブラスなどを多用してますが、ゴージャスな感じはあまりしなくて、ちょっぴりイージーな独特な甘美さを感じる美しいアレンジです。
 
 アレンジも甘美ですが、メロディもまた甘美さに溢れています。ジャケどおりに、ロマンチックなムーディさも抜群。
 押し付けがましくない適度なキャッチーさも好い感じです。
 
 ソフト・ロック幻の名盤、と紹介されていますが、実はあんまりソフロしてない曲のほうが多いんですね。
 美しいメロディとジェントルな歌声、華美な空気がソフロ扱いされる所以でしょうか。
 
 ソフロ的な観点でいうと、1曲目の『She Is Today』が白眉。ドドーンと勢いのあるイントロから華美に展開していくアレンジも素敵だし、穏やかなヴォーカルも「パーパパー」コーラスで完璧な締め括ります。わずか2分半で終わってしまうのがもったいない曲です。