第16回セレクト合戦 勝手にレビュー 夏さん編

 夏さんのセレクトは、なんとヒップホップな選曲。
 恥ずかしながら僕もヒップホップを聴いていた時期があります。もう15年以上も前のことですが、あんまり攻撃的なモノは苦手で、ポップ度の高いデ・ラ・ソウル、メロウなATCQ、ピースフルなアレステッドなんかが好みでした。
 今回の夏さんのセレクトはメロウな曲を中心に選ばれていて、まさに僕の好みにピッタリな感じ。メロウなトーンで統一されているものの、質感の異なる曲を選ばれているので、楽しんで聴けました。
 ものすごく久し振りに、ヒップホップを聴きたい気分になっております。
 ちなみに手持ちは④、お気に入りは①③⑧です。
 
 収録されている曲目は、
 01. The Boom Boom Bap / Scritti Politti
 02. The World Is Yours / Marc Mac Presents: Visioneers
 03. Be / Common
 04. Can I Kick It / A Tribe Called Quest
 05. Down By Law / Rhymefest
 06. Free / Pimp C
 07. The Garden / Cut Chemist
 08. Whut The People Say / Kurupt
 09. On a sunday afternoon / A Lighter Shade Of Brown featuring Huggy Boy
 10. Quik'z Groove II (For U 2 Rip 2) / DJ Quik
 11. The Message / Dr. Dre featuring Mary J. Blige & Rell
 12. Light (Our Time) / Spencer Doran
 
 (01) は、スルーしていたスクリッティ・ポリッティの新作アルバムより。もう20年前のことですが、高校生の頃に好きだったグループです。その当時と比べても、甘い歌声と泣きのメロディは健在ですね。2曲目からヒップホップが続くので、なぜこの曲が?と思ってましたが、夏さんの解説を見て納得。ヒップホップへの愛を綴った歌なんですね、これ。
 (02) は、4ヒーローのマーク・マックがヒップホップ・クラシック名曲をカヴァーしたものだそう。ヴァイブの音色を中心に据えたジャジーなトラックがいい感じです。
 (03) は、重いベースにメロウでスムースなネタ使いが素晴らしいです。
 (04) は、もともと元曲のベースのフレーズが大好きだったんですが、ロック系の曲をネタに使うことが革新的であった当時、この曲はかなりの衝撃でした。今聴いても、どんよりしたグルーヴ感が素敵です。
 (05) は、ドドッとつんのめるリズムがカッコ良いです。
 (07) は、ビリンバウの音色やサンバのリズムを切り貼りしたやや陰鬱なトラックに、突然アストラッド・ジルベルトの歌声が。「歌っていただきましょう、曲はもちろん『ビリンバウ』」て感じです(?)
 (08) は、これはもうモロに好みです。(04)と同タイプのベースの音色も好みだし、キラキラしたAOR系の爽やかさと柔らかなメロウさもたまりません。
 (09) は、鳥の鳴き声も聞こえてくる清涼感のある音に和みます。
 (10) は、続いて和みのインスト・ヒップホップ。爽やかなミニマルさが心地良いです。
 (11) は、東洋的な音色が面白いですね。さりげないゴージャスさが好い感じです。
 (12) は、面白いサンプリングが続きます。「アチョーッ」て声が聞こえてきそうな、いかにも東洋的なフレーズが微笑ましい。
 
 ↓夏さん本人の解説はこちら
 http://ordinaryday.txt-nifty.com/odlog/2006/11/s_aca9.html
 
 買って損なし! Store kobbanova (← クリック!)