本日の1枚

 The Carnival / The Carnival (CD)

Carnival

Carnival

 元セルジオ・メンデス&ブラジル'66のメンバーらが結成した、男女4人組のグループが'69年にリリースした唯一のアルバム。
 ブラジリアン・テイストの洒落たサウンドに美しいコーラス、というパターン。
 プロデュースはボーンズ・ハウで、微細なサイケ感も漂うソフト・ロッキンなアレンジがいい感じです。
 
 オープニングでパーカッションの嵐を巻き上げた後、そのまま高速でエドゥ・ロボ『Laia Ladaia』をイージーにカヴァー。
 バカラック『Walk On By』、『Reach Out For Me』のカヴァーなどは、モロにセルメン&'66な雰囲気ですが、オルガンの音色が庶民的なハッピーな彩りを加えています。
 アルバムの目玉と言えるロジャー・ニコルス『Love So Fine』のカヴァーでも、ラテン風味な緩急のアレンジで独自性をアピール。
 そんなカヴァーの楽曲もいいですが、僕のお気に入りはオリジナルの『Hope』。かなりロジャニコっぽいソフト・ロッキンな音で、躍動感溢れるイントロから甘いコーラスまで、やり過ぎなアレンジが心地良いです。