本日の1枚
Inge Brandenburg / It's All Right With Me (LP)
ドイツの女性ジャズ・ヴォーカリスト、インゲ・ブランデンブルグのファースト・アルバム。
かなりのレア盤だったそうですが、ジャイルス・ピーターソンがプレイしたことにより、クラブ・ジャズ界でも話題になり、再発に至ったようです。
スタンダード曲のカヴァーが中心ですが、グルーヴィな声と音の振動は、なるほどJAZZ DJ受けしそうな感じです。
ドイツのフリー・ジャズの草分け、ギュンター・ハンペルが率いる楽団による重いグルーヴィさを湛えたヨーロピアン・ジャズな演奏をバックに、これまたグルーヴィな歌声を聴かせます。
力強い歌声のなかに時おり見せる女性らしさ、エロさがまた魅力的です。
そっち系では人気の『Summertime』カヴァーは、ブルージーな始まりからフルートを絡ませつつアフロ・キューバンに展開していく逸品。重々しい躍動感がカッコ良い。
ボサ・ジャズな『Out Of Nowhere』や、高速にたたみ掛ける『It's All Right With Me』のカヴァーなど、面白くカッコ良い曲が続きます。
どうでもいいですけど、インゲと聞くと、どうしても「陰毛」って漢字が頭に浮かんでしまう・・・