本日の1枚
Jaki Whitren / Raw But Tender (CD)
- アーティスト: Jaki Whitren
- 出版社/メーカー: Sunbeam Records
- 発売日: 2006/09/12
- メディア: CD
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英国の女性SSW。
レコ屋では「幻のフィメール・フォーク」的な紹介をされていましたが、実は、80年代に『リズムのト・キ・メ・キ』をヒットさせたホイットレン&カートライトの人と同人物のようです。
その『リズム・・・』はポップなAOR盤でしたが、73年にリリースされていたこのデビュー・アルバムには、フォーク・ブルースを中心とした楽曲を収録されています。
演奏にはアルバート・リー、リンゼイ・クーパー、フォザリンゲイのジェリー・コンウェイらが参加、ハープシコードやフルートの音色で彩られるいかにも英国フォークらしい楽曲に混じり、スワンプ調の曲が配されているのが面白いところです。
彼女が響かせる歌声はとてもソウルフル。渋みがかっている声をトローンと振るわせる唱法は、とても19歳の女の子が歌っているとは思えない貫禄があります。
すっごくブルージーな『New Horizon』で幕を開け、アレレ、ずっとこの調子なのかと思いきや、2曲目の『Oh Little Boy』ではモロに英国フォークします。歌声もソウルフルにシャウトしたり、サンディ・デニー風に歌ったりと、その変わり身が楽しいですね。
お気に入りは『To A Friend, Through A Friend』。アーシーな美しいアコギの紡ぎと、けだるくも気品の漂う歌声との相性が素敵です。