本日の1枚
今さらですが聴きました。こりゃ参りましたね。
トミー・フェブラリーを最初に聴いたとき以来の衝撃です。
Perfume / Complete Best (CD)
Perfume 〜Complete Best〜 (DVD付)
- アーティスト: Perfume
- 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
- 発売日: 2007/02/14
- メディア: CD
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テクノ・ポップなアイドル・グループ。
秋葉系アイドルとか言われて微妙に敬遠してましたが、実際にプロモを見てその音楽の素晴らしさに驚愕しました。
capsule の中田ヤスタカが手掛ける音は、基本的にはピコピコな王道テクノ・ポップでありながらも、ハウス・ミュージックの歴史やエレクトロニカなどを消化しつつ、懐かしくも新鮮な響きを持っています。
様々なフレーズのみならず音1つにしても、どこかで聴いたことのあるような音が細かに散りばめられているアレンジは、かつて渋谷系と呼ばれていた音楽で使われていた手法ですね。
メロディもとてもキャッチーで、キュートなピコピコ・サウンドにキンキン響く歌声も見事にハマっています。
ここ数年の間に聴いたテクノ・ポップ系の中では、間違いなくベストなアルバムですよ。
オープニング『パーフェクト・スター・パーフェクト・スタイル』は、キャッチーなメロディが耳から離れないハウス系の楽曲。正統的なディープ・ハウス・スタイルの作りにユーロ歌謡なシンセの煌めき、心地良いブリープ音とキュートな電子音など、まさにパーフェクトな出来映え。
『リニアモーターガール』は、疾走感に合わせ跳ね回るピコピコ音が素敵すぎ。ミニマルに繰り返されるキャッチーなサビのフレーズとピコピコ音がクセになります。
『コンピューターシティ』は、タイトルどおりにレトロな感覚での近未来サウンドが微笑ましい。3人で歌ってるとは思えない平坦なヴォーカルに、ハウスへの造詣の深さを感じます。
『エレクトロ・ワールド』は、これまたキャッチーなメロディとブリープ音が印象的なハード・ハウス。
『引力』は、「BOSSANOVA2001」の頃のピチカートそのままな作りの楽曲。「パーパパー」なコーラスとその背後の電子音(Nitro Deluxe『Let's Get Brutal』の引用か)の心地良さがたまらなく、このアルバム一番のお気に入りです。
『モノクロームエフェクト』は、思い切りトミー・フェブラリー『Everyday At The Bus Stop』そっくりなサビに胸キュンです。
その後もピコピコと素敵な曲が続きますが、6曲目までの勢い溢れる流れに完全にKOされました。