本日の1枚

 Isolation / Isolation (CD)
 
 
 1973年に自主制作された、英国のレア・フォーク・アルバム。いかにも手作りなジャケが素敵ですね。
 内容は、そんなモノクロのジャケどおりに、ぼんやりとした哀愁感の漂うまどろみフォークです。
 
 アコギとピアノを中心に、フルートやヴァイオリンなどの音色が、エコー越しにどよーんと響いてきます。
 向こう側が全く見えない濃霧の中から音だけが漂ってくるよう。淡いセピア色、というかモノクロな世界観。
 その音が紡ぐメロディはほのかに甘く、そしてメロウ。音楽のイメージの割りには、意外にキャッチーなメロディです。
 そして、英国らしい哀愁感とドリーミーさは、重苦しくもあり心地良くもあります。
 
 プログレッシヴ・フォークな展開に西海岸風の男性コーラスが絡む『Looks Like You're Leavin'』がお気に入りです。