第17回セレクト合戦 勝手にレビュー trippyさん編

 trippyさんのセレクトは、'90年前後の歌謡曲ハウス・ミュージックから選曲されています。
 時代柄のバブリーな空気は、今回の中で最も「明るい気分」を感じるセレクトかもしれません。
 ちょうど僕は当時ハウスに浸かっていたので、青春時代を思い出してワクワクする気分を味わえました。
 また、バブルの旺盛と時を同じくしてアイドル歌謡は衰退の道を辿っていったと思いますが、その最後の派手なキラメキも感じられるセレクトでした。
 ちなみに手持ちは⑥⑨⑪、お気に入りは①⑤⑧です。
 
 収録されている曲目は、
 01. 936ブロードウェイ / 本多俊之ラジオクラブ
 02. Honey Moon / A-Cha
 03. すきすきソング〜FUNKY "アッコちゃん" DANCE MIX / Lip's
 04. な・ん・だ・か・楽しい / 山中すみか
 05. NO! / 島田奈美
 06. Jack To The Sound Of Underground / Hithouse
 07. THE 花笠!(ダンス・オン・ザ・ハート) / 忍者
 08. NIGHT-CLUBBING / 深津絵里と中山雅巳
 09. Ain't No Stopping Hip House / Kool Rock Steady
 10. Cuando, Cuando, Cuando / Angela
 11. Step Back In Time / Kylie Minogue
 12. 星空のパスポート / 芳賀ゆい
 
 曲目ごとの感想です。
 (01) は、全力で勢いよ転げ回るサックスも面白いですが、アーシュラ・ダドジアックを少女にしたような高速のスキャットが素敵です。
 (02) は、モータウンなリズム、曲展開を普通のアイドル歌謡に施すアレンジが素敵。こういう感性が最近のカッコイイ歌謡曲には欠けてますね。
 (03) は、JB風のファンク・サウンドで・・・というバカっぽさがたまらないですね。
 (04) は、なんとなく小泉今日子に歌って欲しかった気がしました。
 (05) は、微妙にテクノ・ポップなアレンジが素敵。4つ打ちのリズムに合う声ですよね。これが『Sun Shower』へと繋がっていくのか?
 (06) は、数年前までは何だか恥ずかしいように思えた、こてこてサンプリングなブレイクビーツもの。一巡して聴けるようになってきた気もします。
 (07) は、4つ打ちのリズムに和太鼓のトライバルな響きが意外にカッコ良い。
 (08) は、深津絵里のヒップ・ハウス! きっちりとヒップ・ハウスのマナーに従ったアレンジで歌謡曲として成立させているのは凄いですね。これは絶対に欲しい!
 (09) は、懐かしのヒップ・ハウス・クラシック。この頃はどっぷりとハウスにはまってましたよ。今聴いても普通にカッコ良く思えるのは、単に僕がディープ・ハウス好きだからでしょう。
 (10) は、能天気なイタロ・ハウス・サウンドに爽やかなウィスパー・ヴォイスがいいですね。
 (11) は、僕も本当に大好きだった曲。このへんのユーロ・ディスコサウンドも時代が一巡して素敵に聴こえるようになってきました。
 (12) は、これまた懐かしの架空アイドル。舌足らずな歌声がキュートなテクノポップ歌謡にピッタリですね。
 
 ↓trippyさん本人の解説はこちら
 http://d.hatena.ne.jp/spiritjack/20070415
 
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