第17回セレクト合戦 勝手にレビュー ショック太郎さん編

 ショック太郎さんのセレクトは、英国フォークを中心に選曲されています。
 派手さはありませんが穏やかな明るさに満ちたセレクトで、闇雲に忙しい日々を突き進まされている今の自分には、ちょうどピッタリな明るさを与えてくれたように思います。
 木漏れ日のような優しい眩さ、明るさ、そして抑制を効かしたポップさがじんわり身に染みていくよう。 
 ここ最近、やや収まりつつあった英国フォーク熱が、また再燃してしまいましたよ。
 ちなみに手持ちは⑥⑨、お気に入りは②③④⑦⑩⑪です。
 
 収録されている曲目は、
 01. Friends And Lovers / Archie Fisher & Barbara Dickson
 02. My Child / Catherine Howe
 03. I Can't Love You More / Dave Waite & Marianne Segal
 04. Lazy Dreamer / Gillian McPherson
 05. Boat Trip / Gordon Haskell
 06. Temma Harbour / Philamore Lincoln
 07. Donkey's Years / Linda Lewis
 08. English Rose / Jam
 09. Waiting For The Band / Nicky Hopkins
 10. Soft Sea Blue / Julie Mairs & Chris Stowell
 11. Time Past,Time Come / Oberon
 12. Ask Me No Questions / Bridget St.John
 
 曲目ごとの感想です。
 (01) は、じんわりと慈愛に溢れる歌声で穏やかな気分に。親しみやすいメロディや流麗なストリングのアレンジもいい感じです。
 (02) は、澄んでいるようで陰りのある歌声に参りました。これは他の曲も聴きたい。
 (03) は、最初に女性ヴォーカルが絡んでくるところでもうグッときました。穏やかなハーモニーも素敵ですが、湿り気を帯びたポップなメロディも素敵です。
 (04) は、これまでの淡い色彩の流れに、パッとカラフルな彩りが施されたような。キュートな歌声も素敵です。
 (05) は、英国らしい音作りながらも、歌謡曲っぽい肌触りがくすぐったい感じ。
 (06) は、サンシャイン・ポップ好きにはたまらない名曲です。軽やかなラテン・リズムとソフトなグルーヴィさが素晴らしく、大好きな曲です。
 (07) は、英国風の雰囲気が突然ニューヨーク風のフォーキー・ソウルへと展開するアレンジが面白いですね。都会的な孤独感も素敵。後半のボサ・リズムでさらに参りました。
 (08) は、これまた名曲ですね。初めて聴いたときはそれまで持っていた彼らのイメージと違う美しさにビビりました。
 (09) は、穏やかさに隠れたグルーヴ感がクセになります。
 (10) は、ジャケが気になってた作品です。壊れそうな繊細さと凛とした力強さを併せもつ歌声が良いですね。
 (11) は、ドリーミーにのどかな管弦楽風の響きがなんとも心地良いです。これが一番のお気に入りかも。
 (12) は、独特のアーシーな陰りを帯びた歌声がなんとも神秘的で、鳥の囀りも含め、まどろむエンディングでした。
 
 ↓ショック太郎さん本人の解説はこちら
 http://mondoshock.hp.infoseek.co.jp/selectcd10.html
 
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