本日の1枚

 Smokey And His Sister / Smokey And His Sister (CD)

Smokey & His Sister

Smokey & His Sister

 米国のソフト・サイケな兄妹フォーク・デュオ。
 1960年代にグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンで活動、コロンビアと契約するもシングルを2枚リリースしたのみで、録音したアルバムは幻に終わっていたとか。
 '67年に録音された、その幻のアルバムがsundazedから再発されました。
 
 兄妹ともに思いきり寝ぐせのついた髪型を披露するジャケ写真にも参りましたが、そんなジャケからは想像もできない繊細でポップなサウンドにさらに参りました。
 とても上手いとは言えないが泣かせるアコギの音色、ヘナヘナした情けない男性ヴォーカルと儚げな女性ヴォーカルは、僕の耳にはフォークというよりもネオアコな音楽に聴こえます。
 時代柄なのかちょっぴりソフロ・テイストのドリーミーなフォーキー・サウンドに、微サイケな空気感が漂うアレンジもまた好い感じなのです。
 
 モロにネコアコ的なのが『Come And Be Mine』。線の細いフォーキー・サウンドと、弱々しい男女ヴォーカルがとても素敵です。
 ソフト・ロッキンなサンシャイン・ポップ『A Lot Of Lovin'』は、弾むリズムとホーンの音色に絡むヘナヘナしたヴォーカルが最高!
 ちょいとモータウン的なリズムの『Please Stay Awhile』なんかは、そのへんのギタポ・バンドに見習わせたいポップさにグッときますよ。
 英国的な陰影加減のフォーク曲『Losin'』や『Where There's Fire』なんかも深い味わいがあります。
 
 ※amazonで全曲視聴できます。