本日の1枚

 Tracey Thorn / Out Of The Woods (CD)

Out of the Woods

Out of the Woods

 エヴリシング・バット・ザ・ガールのトレイシー・ソーンが、1982年の『A Distant Shore』以来、25年振りにリリースしたソロ・アルバム。
 近年のEBTGと同様、クラブ系の打ち込みサウンドが中心であるが、ファースト・アルバムを想起させるアコースティックなトラックも光っている。
 というか、凡庸なダンス・ミュージックに染まるよりも、アコギ1本で歌声を聴かせて欲しい。と思うのは、単に昔ファンだったからなのかもしれませんが。
 ただ、無機質な打ち込みの音と彼女の歌声の相性は良いとは思います。
 
 オープニングの『Here It Comes Again』は、チェロなどの楽器によるオーガニックな楽曲。深い森へと誘われるようなフォーキーさが素敵で、このアルバムで一番お気に入りの曲です。
 『It's All True』は、1980年代のテクノ・ポップなシンセの音色が懐かしげに響くハウス・トラックに、変わらぬ彼女の歌声が素敵に聴こえます。
 
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