本日の1本

 今さらですが、レンタルが開始されたので観ました。
 
 コントロール

コントロール デラックス版 [DVD]

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 説明するまでもないでしょうが、ジョイ・ディヴィジョンイアン・カーティスの短い生涯を描いた映画。
 監督はロック・ミュージシャン専門のフォトグラファー、アントン・コービンU2のビデオとかを手掛けてる人ですね。
 評判どおり、とにかく美しい映像に圧倒されました。さすが写真家だけあって、どの映像を切り出してみてもポートレートとして成立するような完璧さ。
 モノクロなんですが、陰影のコンストラクト絶妙で、濃厚な影の圧力がともかく重たい。ジョイ・ディヴィジョンの音楽を映像化したら・・・、を実現してくれてますね。
 
 イアン・カーティスを演じるのは新人のサム・ライリー。これがもうイアンにしか見えないような素晴らしい演技で、特にライヴのシーンには鳥肌が立つような思いがしました。
 
 ストーリーは妻デボラの著書が下敷きになってるとの前知識がありましたが、偏りは感じられず、真実を描こうとの監督の意気込みを感じましたね。デボラが自殺の原因と主張している、バーナード・サムナーによる催眠療法も客観的に描かれてるように思えました。
 イアンの苦悩を深く探り当てようとするかのようで、観ているこちらにもその苦悩がのしかかります。やるせない思いが結末に向け増長していきます。
 そして十分に知っているはずの結末に、激しいショックを受けてしまいました。長いエンディング・ロールが終わった後も、放心して画面を見続けてしまうほど。
 
 まだ観てない人は、必ず観ることをお勧めします。
 
 ところで、これまた今さらな話なんですけど、昨年リリースされたジョイ・ディヴィジョンの再発CDって、ボーナスがライヴ音源がすごいですね。
 今さらですが、3枚とも買っちゃおうかな・・・。
アンノウン・プレジャーズ【コレクターズ・エディション】

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