本日の1枚 PEACOCK BABIES

 PEACOCK BABIES / サイケな街 (CD)

サイケな街

サイケな街

 
 音楽ライターの鳥井賀句が東京やさぐれ女のヴォーカル、枯葉マナコなどと結成したガレージ歌謡なバンド。と書きましたが、実は2人とも知りませんでした。
 このアルバムは昭和歌謡の名曲をガレージ・パンク風味にカヴァーしたもの。
 
 微妙なバランス感覚のうえに成り立っているクレイジーケンバンド関連等を例外して、昭和歌謡志向のサウンドって、結構ダメダメなものが多いように思えます。
 で、この盤もあまり期待せずに聴いたわけですが、まずは適度に場末なギター・サウンドに対して非常に好感を持てました。
 無理からにGSっぽくしてなくて、ガレージ・サウンドにあくまでも必然性が感じられます。
 普通に素敵なロケンロール。
 ヴォーカルもあんまりベタベタしてないところに好感を持てます。
 
 昭和歌謡の名曲と前述しましたが、取り上げられてる曲はかなりマニアック、というか、知らない曲も多い。
 でも選曲に「狙ってる」感がないのもまた好感を持てます。
 お気に入りは、『恋の十字路』(欧陽菲菲)のカヴァー。原曲の良さを壊さずに活かした、ギターによるサイケな味付けに好感を持てます。(好感ばっかですが)