本日の1枚 Ron Paul Morin & Luke P. Wilson
Ron Paul Morin & Luke P. Wilson / Peaceful Company (CD)
- アーティスト: モーリン・アンド・ウィルソン
- 出版社/メーカー: ウ゛ィウ゛ィト゛・サウント゛
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
英国のフォーク・デュオ。EMI傘下のソヴリンから1972年にリリースしたアルバム。
穏やかなヴォーカルと爽やかフォーキーな音色が素敵な木漏れ日フォーク系のアルバムで、エレピにバンジョー、ペダル・スティールなどで彩りも添えて。
また、静かに主張するベースのせいか、全体的にトローンとしたメロウな空気感に包まれているのですが、このメロウさこそ、このアルバム最大の魅力に思えます。
ちなみに、ベースはスティーライ・スパンのリック・ケンプ。
まず冒頭の『Mexico』を聴いたときは、なんとなくベルベット・アンダーグラウンドが頭に浮かびました。
爽やかフォーキーな楽曲なので音楽性は全然違うんだけど、重いグルーヴを奏でるベースのメロウさが醸し出す無常な雰囲気とか、微妙なアシッド感とか、歌声の単語の発音、言い回しとかがちょっとね。
そのちょっと鼻にかかったような歌声は、決して上手いもんじゃないんだけど、妙に安心感を得られる穏やかさが好いです。
メロウ・フォーキーな楽曲との相性も素敵ですし。
カントリー・テイストを交えてキュートな女性コーラスもフィーチャーした『Goodbye To Almedia』、煌びやかなアコギの音色が眩い『Together Come What May』、
イントロのメロウなエレピでもう参ってしまう『Speaking Sounds Of Love』、妖しげな女性コーラスを美しく配した『Hard Luck Dreams』、
米国フォーキーな温かさの中で異彩を放つ、唯一ケルティックな雰囲気の『Down In The Valley To Pray』など、
どの曲も好いのですが、お気に入りはやっぱ『Mexico』かなぁ。