本日の1冊 功利主義者の読書術

功利主義者の読書術

功利主義者の読書術

 今年、2010年は国民読書年だそうだ。
 しかしながら、ただ「読む」だけでは何の意味も無い。それこそニコ動でも眺めているほうがマシだ。
 本書は「資本論」からタレント本まで、様々なジャンルの書物を勝手に読み解き、経済問題等に有効な内在的理論を抽出していきます。
 その手法は鮮やかで、どんな書籍であっても思索の材料となることを痛感させられます。
 といっても、「テクスト論」的に多様な読解の可能性を言いたい訳ではありません。
 啓示を受けるため読書に勤しんでいるような、究極的な読書術を模索しているかのように思えました。