本日の1枚 川崎燎

 川崎燎 / Mirror Of My Mind (CD)

Mirror of My Mind

Mirror of My Mind

 
 和製ブラジリアン・フュージョン名作と名高い、フュージョン・ギタリスト川崎燎が1979年リリースのしたアルバム。
 1曲目に収録された『Trinkets And Things』が初期・竹村延和の名曲でネタに使用されていたことからずっと気になってた盤で、僕は1998年にリリースされた再発CDを購入いたしました。
 
 さて、ニュー・ヨークで録音されたこのアルバム。ハーヴィ・メイソン、マイケル・ブレッカーアンソニー・ジャクソンなどが参加。
 その豪華メンバーの演奏はもちろん素晴らしいのですが、それよりも楽曲自体の質の高さ、そして女性ヴォーカルの素敵さに惹かれます。
 インド系のヴォーカリスト、ラーダ・ショッタムの歌声は、キュートでありながらちょいとしっとりとした憂い、艶っぽさも湛えていて、とにかく素敵。
 
 『Trinkets And Things』は、冒頭の軽やかなパーカッションから素敵なんですが、続くフルートの爽やかキュートな音色にキュンとしちゃいます。そしてさらにコケティッシュな女性ヴォーカルでもう完全にKO。
 クワイエット・グルーヴィなブラジリアン・フュージョンなんですが、柔らかな浮遊感がとても心地良い逸品であります。
 
 怪しげなラテン・テイストのファンキー・フュージョンに「ラララ〜」なコーラスも好い『Dreams For Radha, Pt.1-3』、
 涼やかなギターの音色がサウダージ感を醸し出す『Braziliana』、
 スローながらラテン系ファンキーさでいっぱいの『In & Out Of Love』とか、あくまでも心地良い曲が並びます。
 
 お気に入りは、アーバン・メロウな高速ディスコ『Winter's Here』。ファンキーなリズムにキラキラしたアレンジ、そしてじんわりグルーヴィな歌声が素敵です。
 
 
 Trinkets And Things