本日の1枚 ムーン・オブ・ザ・デッド
ムーン・オブ・ザ・デッド
- 出版社/メーカー: SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
- 発売日: 2010/01/27
- メディア: DVD
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米国人の新婚夫婦メリッサとユル(中国籍)は、ユルの故郷を訪れるため中国を車をチャーターして横断旅行中。しかし、とある田舎の村を通りがかった際に運転手が行方不明になり、そして蘇った死者の群れに襲われ、、、というストーリーです。
監督は『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のエデゥアルド・サンチェス。
なので(?)ハンディ・カメラのブレブレ映像が続きます・・・、が、でもこの作品、登場人物の誰かが撮影してる映像って設定じゃないんですよ。
ブレブレ映像に何の意味があるの?
夜の田舎が舞台なので照明的なものもなく、何がなんだか暗くて分からない映像が終始続きます。
まさかそれで臨場感を演出したつもりなのか。こりゃ酷いなぁ。
ストーリーは満月の夜に死者が蘇るという餓鬼伝説(鬼月?)をベースにしているのですが、内容はただただ餓鬼の群れと鬼ごっこを繰り返すだけ。
逃げては隠れ、見つかってはまた逃げては隠れ。
でも、そのスピーディな展開は決して悪くはありません。いや、ただそれだけで90分ももたせる技量は逆に素晴らしいもの。
ただ、前述のとおり、ブレブレ映像はちょっとね。低予算でこの演出を実現するにはそれが手っ取り早いんでしょうが、なんだかなぁ。
また、ただ追っかけられてるだけなんで、誰かが惨殺されたりか、ゴアなシーンは全くありません。
そして、せっかく熱々カップルが主役なのに性交するシーンなども(ほとんど)ありません。
エロもグロもないホラーなんてね!
そして、最も酷いのが「餓鬼」のメイク。
ただ白塗りなだけじゃないの!
これでいいのなら、大駱駝艦が出演するお化け屋敷のほうがよっぽど価値がありますよね。
自らも餓鬼化させられたユルが悲しげに佇むラストは、微妙な笑いも誘うがちょっと好いシーンではありました。