本日の1枚 Doris Monteiro
Doris Monteiro / Doris (CD)
1971年にリリースされた、洒落たポップ・サンバなアルバム。
マルコス・ヴァーリやカエターノ・ヴェローゾ、アントニオ・アドルフォなどの作品を取り上げ、ジャズ・テイストの洗練されたアレンジで聴かせます。
曲調にあわせ、時にはしっとりと、時にはファンキーにと姿を変える彼女の歌声が素敵です。何にしてもまぁキュートですし。
緩やかなグルーヴィさと小洒落たジャジーさが素敵な1曲目の『E Isso Ai』から、このアルバムの魅力は何たるかが伝わってきますね。キュッ!てひっかかるような音がいいスパイスになってます。
艶やかなのんびりサンバ『Mas Que Doidice』、溌剌としたファンキーさの『Eu Quero, Eu Quero, Eu Quero』
柔らかなホーンとフルートのアレンジが素敵な『De Pilantra E De Poeta』、
ファニーな歌声も胸キュンな『Da Noite, Na Cama』、底知れぬグルーヴィな奥行きを感じる『Coco Verde』とか、穏やかな午後に聴きたいタイプの佳曲が並びます。
お気に入りは、やっぱノエル・ホーザの名曲『Conversa De Botequim』ですね。柔らかなアレンジの中から滲み出る民族的なグルーヴィさがカッコいい。ちょいとアンニュイな歌声もまた素晴らしい。
あと、このジャケもとても好きです。
Conversa De Botequim