本日の1枚 John Jones

 John Jones / Collage (CD)

COLLAGE (+2)

COLLAGE (+2)

 
 プログレ・バンドのジョーンジー(すいません、知りません)のヴォーカルだった人による、メロウなSSWアルバム。1971年のリリース。
 手元にあるのは、韓国ベッラ・テッラからボートラ2曲を加え再発されたものです。
 
 だいたいまぁトローンとした柔らかな音色で統一されていて、そのメロウな浮遊感がなかなか心地良いのです。
 そのメロウさはかなり英国の田舎フィーリングな雰囲気。ちなみにこの人、アンナ・ドミニの録音とかにも参加していたらしい。
 やや哀愁を帯びた美しいメロディと垢抜けない爽やかさが、普通に良きフォーク・ソングといった印象であります。
 
 メロディの放つ雰囲気からか、開放的なサウンドながら何かこう閉塞感を感じたりもします。
 あくまでも「ひとり」な音楽。
 
 メロディの美しさでは『Anthem』、とろとろ感では『Smiling Eyes』とかが好いですが、
 フォーク系でのお気に入りは、ちょいと内省的なアシッド・フォークの『Hey Girl』。儚げに挿入される女性コーラスにも胸キュンなのです。
 ただ一番のお気に入り曲は、アルバム・ラストの『Live In 2』。なぜか電子ノイズから始まるサイケな怪作で、ドンドコしたリズムやジャジーなホーン隊など、突っ込みどころ満載なカッコ良さがたまりません。