本日の1枚 吸血巨大ヒル襲来!
吸血巨大ヒル襲来!
- 出版社/メーカー: 株式会社アネック
- 発売日: 2010/01/08
- メディア: DVD
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湿地で何者かに人が襲われ死亡する事件が続発する。巨大化したヒルの存在を突き止めた自然保護官や保安官たちが立ち向かうが、、、というストーリーです。
いやぁ、こりゃ参った。あまりにも酷すぎる。
まず何が酷いって、画質が酷い。ちょっと青みがかったザラザラな映像は、見ているのが苦痛なほどである。
そして、ストーリー展開も退屈である。あんまりヒルは登場しなくて、主人公と彼女、その元彼を巡るくだらない恋愛のもつれが延々と描かれます。
そもそも内容も退屈なうえに、俳優の演技もどうしようもないレベルで、思わず早送りしたい誘惑に駆られてしまいます。
肝心の巨大ヒルによる襲撃シーンもまたあまりにもチープで酷い。
どう見てもただのズタ袋なモノを抱え、のたうち回るだけなのですよ。
怖くない、とかそんなもんじゃなく、なんだか悲しい気分になります。
血の一滴も画面に現れず、もちろんグロさは全くありません。
さらにさらに、冒頭から水着ギャル3人がしばしば登場するのに、ただバカっぽくはしゃいでいるだけで、ヒルに襲われません!
そして、これが最もダメな点なんですけど、水着を脱ぎません!
恐怖もエロもないC級ホラー。もはや存在価値すら疑ってしまいます。
けれでも、実は僕はこの作品をなんかちょっと気に入ってしまいました。
ここ最近観た酷い作品の中では、何と言いましょうか、ホラー映画への「愛情」を感じ取ることができたからなのです。
期待を裏切り続ける演出もちょっと小憎らしくってだんだん好きになってしまいました。
特にラストで自然保護官の口から出た台詞には唖然。
「池の水を抜くか、毒を流すか。」
環境保護を訴える作品であるかのようにも思えた90分は、このひと言ですべて台無しだ!