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 Airplay / Airplay (CD)

ロマンティック

ロマンティック

 
 AORが苦手でした。ライト・メロウな魅力に気付いてからはすっかり大好きになりましたけど。
 なぜ苦手だったかというと、そりゃ当然苦手な音だったからで、実は今でもどうしても駄目なタイプがあります。
 
 その代表格がAOR名作と名高いこのアルバム。邦題「ロマンティック」。
 AOR苦手意識を完全に克服するためにもと思い、定価で紙ジャケ再発CDを購入、聴き込むことにしました。
 けれど、、、あぁ、やっぱりご免なさい。
 
 まず冒頭『Stranded』から、ハイ・トーンなコーラスがどうしても身体が受け付けない。やっぱ駄目だ。
 続く『Cryin' All Night』も、キーボードとギターが交じりあうアレンジがどうにも駄目だ。
 『It Will Be Alright」は大仰なストリングス・アレンジが、『Should We Carry On』での歌声に絡みつくギターの音色が、
 『Leave Me Alone』や『Sweet Body』のいかにもLAロッキンなリフが、
 『After the Love Is Gone』のこれでもかと押し寄せるキラメキが、どうしても苦手なのであります。
 なんとかじっくり聴けたのは、ややファンキー&メロウな『Nothing You Can Do About It』でした。
 
 何が駄目なのか。爽やかな音色が緻密に組み立てられているのに、なんか大仰でコッテリ聴こえてしまうアレンジかなぁ。
 今回は苦手意識を克服できませんでしたが、もうちょっと年を取ったらまたじっくり聴いてみよう。
 改めて気付いたけど、この僕のダメダメ感はAORだけでなく米国ロック全体への苦手意識へと繋がっているのだから。