本日の1枚 Hagood Hardy & The Montage
Hagood Hardy & The Montage / Montage (CD)
- アーティスト: ハーグッド・ハーディ&ザ・モンタージュ
- 出版社/メーカー: ヴィヴィド・サウンド
- 発売日: 2008/11/19
- メディア: CD
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ヴァイブ奏者のハーグッド・ハーディが女性ヴォーカル2人を迎えて結成したジャズ・グループ。1972年にリリースしたアルバム。
なんですが、これが思い切りなカナダ産ソフト・ロック・アルバムとして仕上がっています。
とっても柔らかな肌触りはA&Mソフロ系ではあるものの、根底にはちょいとアーバンにジャジーな感性があり、またリズムなどは思いのほかファンキーであったりします。
カヴァーが中心なのですが、ほほぅと唸らされてしまう微妙に素敵なアレンジがどの曲にも施されております。
まずは激甘なスロー・コーラス『Baby I'm A Want You』でスタート。これでもかとソフトなアレンジが、この後のアルバムの世界観を予見させます。
続く『The Garden Path』はなぜかソウルフルに。タイトゥン・アップ・マナーなリズムとファンキーに畳みかける展開、微妙なサイケ感が好し。
『My Love』は、ちょいとラテン風味のアッパーなジャズ・ヴォーカル小品。キュートなヴォーカルも曲自体もとっても可愛くてグルーヴィ。
『Cast Your Fate To The End』は、軽やかなリズムにファンキーなベースとキュートなコーラスが絡むサイケ・ポップ風味な逸品。冒頭のスキャットがたまりません。
僕のお気に入りは、ボッサなリズムのソフロ曲『You're Here』。派手さの無いミドル・テンポな曲なんですけど、微サイケな美しさとドリーミーさがとても素敵です。
けどまぁ、やはりこのアルバムの目玉は、キャロル・キング・メドレー『It's Too Late 〜 I Feel The Grass Grow Under My Feet』でしょう。
タイトルどおり「つづれ織り」からの2曲を歌ってるんですけど、2曲を重ねて歌ったりとか、よく聴くとブッ飛んだアレンジが施されています。
でもよく聴かなければすんなりと美しいコーラス曲に聴こえるんですけどね。
あれ、て奇妙な感覚がグルグルと頭の中で渦巻くような、不思議なサイケ感を味わえます。