本日の1枚 Dum Dum Girls
Dum Dum Girls / I Will Be (CD)
- アーティスト: DUM DUM GIRLS
- 出版社/メーカー: SUB POP
- 発売日: 2017/12/13
- メディア: CD
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米国カリフォルニカから4人組のガール・グループ。バンド名はヴァセリンズの『Dum Dum』、イギー・ポップの『Dum Dum Boys』から付けたんですって。
で、これがまたとってもキュートにローファイなガレージ・ソングばかり。
シンプルなガレージ・サウンドの中に60年代ガール・ポップ風な味付けがされていたりしていて、僕の世代からして、その辺りの感性に80年代後半頃のアノラック・バンドと同質なものを感じました。
タルラー・ゴッシュとか、そんなのを思い出しましたよ。
といっても、そこはやはり2010年代の感性に溢れた音であることも言い添えておこう。
『It Only Takes One Night』や『Oh Mein M』のようなシンプルにガレージ志向な曲もいいのですが、やっぱガチャガチャしたギタポ・サウンドに惹かれます。
『Bhang Bhang, I'm A Burnout』とか、ヴォーカルもキュートでたまらないですな。合間に挿入される微妙にシューゲイザー的な味付けも好いし。
その路線では『Jail La La』が最高。「ラララ〜」なヴォーカルに胸キュンでございます。メロディもキャッチーで単調なリズムとの相性も抜群に素晴らしい。
じんわり美しさが広がる『Rest Of Our Lives』、あくせくした疾走感も素敵な『Yours Alone』、
60'sなメロディ・センスにゆるいガレージ感を与えている『Lines Her Eyes』とかも好いですが、
一番のお気に入りは『Blank Girls』。少々ノイジーにドリーミーなギター・サウンドを背景にした男性ヴォーカルとのデュエット曲なんだけど、気だるい雰囲気で掛け合う2人の歌声が醸し出す空気がとても素敵です。こりゃヴァセリンズに、とか書くのはやめておこう。